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領域の運営について

  本領域は、デバイス/回路、VLSI/アーキテクチャ、システムソフトウェア、アルゴリズム/プロトコル、応用・サービスの各システム階層における飛躍的な技術革新と、それらを統合するシステム技術の開発により、情報システムの消費電力当たりの処理性能を従来の 100〜1000倍にする超低消費電力化技術の確立を目指しています。

  高度情報化社会の基盤である情報システムの超低消費電力化は、我が国が目指す「国際競争力があり持続的発展ができる国の実現」に向けて、ネットワーク社会におけるエネルギー総需要抑制と産業競争力強化への貢献を期待されている重要な研究課題です。戦略目標として本領域に課された低消費電力化の数値目標は極めて高いものであり、各チームがそれを達成することはもちろん大変大きな成果です。しかし、単に個別のオリンピックデータとしての数値目標達成にとどまるのではなく、領域全体として成果を統合した一つのデモンストレーションシステムを構築し、領域終結時点では、新産業創出へ向けた次世代情報システムの可能性を実証し、成果を事業化に導くための実験データを示すことが望ましいと考えています。

  そのため本領域では、各チームが明確な数値目標を示してそれを達成することはもちろん、異なるチーム間においても積極的な交流を通じて低消費電力化に向けた問題点を共有するとともに、連携してそれを解決することが望ましく、領域全体としての成果達成への積極的な協力を求めます。 具体的には、研究参加者が日常的に領域ウェブページを活用できる体制を早期に整えるとともに、半年に1回程度、領域アドバイザーとともに各チームの研究参加者が集まって研究進捗報告を兼ねた会合を開催し、課題および階層間の理解を深め、領域全体の連携を取れるような領域運営を行います。

  現在、領域としてよりインパクトのある成果を示すため、様々な応用分野における情報システムの電力/エネルギー消費状況を調査し、デモンストレーションシステム構築に向けた構想を練っています。また今後、各チームの成果や各階層の技術を統合するシステム技術を開発し、デモンストレーションシステムを構築するための新たな研究グループを領域として設置する予定です。

  本領域に課せられた高い数値目標を達成するために、研究提案の選考に当たっては、成果を最大化する最適な研究課題と最高のチーム編成で「バーチャル研究所」を構成することを最も重要な視点としていますが、提案採択後の領域運営に置いても、領域アドバイザーの助言を得て、個別課題の見直しや研究体制の再編、課題間の連携あるいは融合を求める場合があります。また、中間評価等の結果により研究課題を中止する場合があります。

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