本研究領域は、脳を育み、ヒトの一生を通しての学習を促進するという視点に、社会的な観点も融合した新たな視点から、健康で活力にあふれた脳を発達、成長させ、さらに維持するメカニズムの解明をめざす研究を対象とする。 具体的には、感覚・運動・認知・行動系を含めた学習に関与する脳機能や言語などヒトに特有な高次脳機能の発達メカニズムの解明、及びそれらの臨界期(感受性期)の有無や時期の解明、発達脳における神経回路網可塑性に関する研究、高次脳機能発達における遺伝因子と環境因子の相互作用の解明、健やかな脳機能の保持を目指した研究、精神・神経の障害の機序解明と機能回復方法の研究等が含まれる。 |
(1)酒井 邦嘉 | (東京大学大学院総合文化研究科 准教授) |
「言語の脳機能に基づく獲得メカニズムの解明」 ![]() |
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(2)櫻井 芳雄 | (京都大学大学院文学研究科 教授) |
「高齢脳の学習能力と可塑性のBMI法による解明」 ![]() |
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(3)杉田 陽一 | ((独)産業技術総合研究所脳神経情報研究部門 研究グループ長) |
「幼児脳の発達過程における学習の性質とその重要性の解明」 ![]() |
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(4)多賀 厳太郎 | (東京大学大学院教育学研究科 教授) |
「乳児における発達脳科学研究」 ![]() |
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(5)中村 克樹 | (国立精神・神経センター神経研究所 部長) |
「コミュニケーション機能の発達における「身体性」の役割」 ![]() |
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(6)平野 丈夫 | (京都大学大学院理学研究科 教授) |
「小脳による学習機構についての包括的研究」 ![]() |
平成20年12月9日(火) |
研究総括 津本 忠治 | (独)理化学研究所脳科学総合研究センター グループデイレクター |
渥美 義賢 | (独)国立特別支援教育総合研究所発達障害情報センター センター長 |
岡野 栄之 | 慶應義塾大学医学部生理学教室 教授 |
川人 光男 | (株)国際電気通信基礎技術研究所脳情報研究所 所長・ATRフェロー |
小泉 英明 | (株)日立製作所 役員待遇フェロー |
田中 啓治 | (独)理化学研究所脳科学総合研究センター 副センター長 |
丹治 順 | 玉川大学 脳科学研究所 所長 |
塚田 稔 | 玉川大学 脳科学研究所 副所長 |
宮下 保司 | 東京大学大学院医学系研究科 教授 |
山鳥 重 | 神戸学院大学人文学部人間心理学科 教授 |
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