研究領域「生体防御のメカニズム」事後評価(課題評価)結果

1.研究領域の概要
生物が自らを守るために備えている生体防御のメカニズムについての研究を対象とするものである。具体的には、動物から植物に至る種々の生物の備えている免疫機能や外敵防御の機構を、個体、組織、細胞、分子・遺伝子などの観点から追及する。さらに生体防御の破綻を引き起こす種々の疾病(免疫関連疾患、ウィルス性疾患、癌など)の誘因や、その診断・治療および予防に関する基礎生物科学的な研究も対象とする。
2.事後評価の概要
2−1.評価の目的
研究の実施状況、研究成果、波及効果等を明らかにし、今後の研究成果の展開及び事業の運営の改善に資すること。
2−2.評価対象研究代表者及び研究課題
   
(1)菅村 和夫(東北大学大学院医学研究科 教授)
 サイトカイン機能不全の分子機構と遺伝子治療
(2)田中 啓二 (財団法人 東京都臨床医学総合研究所 部長)
 超分子システムによる免疫識別の分子機構解明
(3)谷口 克(千葉大学大学院医学研究院 教授)
 自己免疫制御の分子基盤
(4)福島 昭治(大阪市立大学大学院医学研究科 教授)
 環境発がん物質の低濃度発がんリスクの解明
(5)松島 綱治(東京大学大学院医学系研究科 教授)
 炎症反応分子機構のIL8、接着因子を中心とした解析
2−3.実施時期
平成14年2月18日
2−4.評価方法
研究課題毎に、評価者が研究代表者及び共同研究者と面談することにより実施した。
2−5.評価項目及び基準
 (イ) 外部発表(論文、口頭発表等)、特許、研究を通じての新たな知見の取得等の研究成果の状況
 (ロ) 得られた研究成果の科学技術への貢献
2−6.評価者
研究統括    橋本 嘉幸 共立薬科大学 理事長

領域アドバイザー
伊東 信行名古屋市立大学 名誉教授
宇井 理生財団法人 東京都臨床医学総合研究所 理事
小川 智也理化学研究所 理事
岸本 忠三大阪大学 学長
京極 方久東北大学 名誉教授
水谷 純也北海道大学 名誉教授