研究領域「ナノ界面技術の基盤構築」中間評価(課題評価)結果

1.研究領域の概要

 本研究領域は、異種材料・異種物質状態間の界面をナノスケールの視点で扱う研究分野が集結することによりナノ界面機能に関する横断的な知識を獲得するとともに、これを基盤としたナノレベルでの理論解析や構造制御により飛躍的な高機能を有する革新的材料、デバイス、技術の創出を目指すものである。
 具体的な研究対象としては、エレクトロニクス、エネルギー変換用デバイスにおける有機材料と金属・半導体などとの界面、環境浄化触媒や機能制御膜などにおける表面・界面、ナノバイオ医療用の生体材料と人工物との界面などが対象となる。さらには、物質・材料の生成プロセスを利用した、または、ソフト構造体を鋳型とした無機系物質のナノ構造体の創製なども機能界面の利用という視点で研究対象に含まれる。また、ナノスケール材料の生体安全性に関する知見の蓄積、例えば、ナノ粒子の細胞膜上での挙動なども主要な研究の方向性の一つである。

2.中間評価の概要

2−1.評価の目的、方法、評価項目及び基準

 戦略的創造研究推進事業・CRESTにおける中間評価の目的、方法、評価項目及び基準に沿って実施した。

2−2.評価対象研究代表者及び研究課題

平成18年度採択研究課題
(1) 稲垣 伸二 ((株)豊田中央研究所先端研究センター シニアフェロー)
有機シリカハイブリッド材料のナノ構造制御と機能創出 有機シリカハイブリッド材料のナノ構造制御と機能創出PDF(108KB)
(2) 尾嶋 正治 (東京大学大学院工学系研究科 教授)
超高輝度放射光機能界面解析・制御ステーション 超高輝度放射光機能界面解析・制御ステーションPDF(109KB)
(3) 川崎 雅司 (東北大学原子分子材料科学高等研究機構 教授)
酸化物・有機分子の界面科学とデバイス学理の構築 酸化物・有機分子の界面科学とデバイス学理の構築PDF(110KB)
(4) 北川 宏 (京都大学大学院理学研究科 教授/九州大学大学院理学研究院 招聘教授兼任)
錯体プロトニクスの創成と集積機能ナノ界面システムの開発 錯体プロトニクスの創成と集積機能ナノ界面システムの開発PDF(115KB)
(5) 春田 正毅 (首都大学東京大学院都市環境科学研究科 教授)
異種物質との接合を利用した金クラスター触媒の機能設計 異種物質との接合を利用した金クラスター触媒の機能設計PDF(119KB)

2−3.中間評価会の実施時期

 平成21年11月21日(土)

2−4.評価者

研究総括
新海 征治 崇城大学工学部ナノサイエンス学科 教授
領域アドバイザー
今榮 東洋子 国立台湾科技大学精誠栄誉学院行程技術研究所 講座教授
川合 眞紀 東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授
久保 佳実 NECト−キン株式会社研究開発本部 執行役員・本部長
二瓶 好正 東京理科大学学長室 学長補佐
原口 和敏 (財)川村理化学研究所 所長
原田 明 大阪大学大学院理学研究科 教授
細野 秀雄 東京工業大学フロンティア創造共同研究センター 教授
舛本 泰章 筑波大学大学院数理物質科学研究科 教授
松田 武久 金沢工業大学ゲノム生物工学研究所 教授
水野 哲孝 東京大学大学院工学系研究科 教授
宮野 健次郎 東京大学先端科学技術研究センター センター長・教授
渡會 仁 大阪大学大学院理学研究科 教授
外部評価者
該当者なし