この領域は、資源の大量消費型文明社会を是正し、人類の生存を脅かす地球規模の環境問題を克服することにより、持続的な発展を可能とする社会を構築することを究極の目標に置き、資源循環・エネルギーミニマム型システム技術を構築するための研究を対象としている。 具体的には、産業から民生に至る地球温暖化ガス放出を抑制する新たな技術の探索、生物機能を利用した水素等エネルギー源の創生、温暖化ガスの固定・分解、また、資源循環・エネルギーミニマム型システム構築のために必要となる製品設計技術や製造技術に関する革新的な研究等が含まれる。環境問題は社会システムとも密接な関係があるため、総合システム技術に関する研究も含まれる。 |
(1)井上 晴夫(東京都立大学大学院工学研究科 教授) |
「水を電子源とする人工光合成システムの構築」 |
(2)太田 健一郎(横浜国立大学大学院工学研究院 教授) |
「電気化学エネルギー変換の擬似三次元界面設計」 |
(3)小林 光(大阪大学産業科学研究所 教授) |
「新規化学結合を用いるシリコン薄膜太陽電池」 |
(4)高村 仁(東北大学大学院工学研究科 助教授) |
「家庭用燃料電池実現のための新たな高効率天然ガス改質システムの構築」 |
(5)堤 敦司(東京大学大学院工学系研究科 助教授) |
「コプロダクションによるCO2フリーなエネルギー・物質生産システムの構築」 |
(6)津野 洋(京都大学大学院工学研究科 教授) |
「資源回収型の都市廃水・廃棄物処理システム技術の開発」 |
平成15 年12 月8 日 |