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公募情報(審査結果)

(別紙2)「希少金属代替材料開発プロジェクト」採択一覧

鉱種 テーマ名 採択事業者 概要
インジウム 透明電極向けインジウム使用量低減技術開発 ・東北大学、(株)アルバック、三井金属鉱業(株)、DOWAエレクトロニクス(株) ITO薄膜において現状のIn2O3組成(90%)を新規元素の添加により50%にまで減じつつ、現状と同等の特性(導電性、透過度)を持つ材料組成を第一原理計算に基づいた計算科学を活用しながら開発。さらにそのターゲットの量産技術を開発する。また薄膜自体の厚さも低減させる。さらに薄膜形成時の無駄を最小限にすべく、ITOナノインクならびにその塗布法についても開発する。
インジウム 透明電極向けITO代替材料開発 ・(独)産業技術総合研究所
・金沢工業大学
・高知工科大学、アルプス電気(株)、カシオ計算機(株)、ジオマテック(株)、(株)ZnOラボ、ハクスイテック(株)、三菱瓦斯化学(株)、(財)四国産業・技術振興センター
大型プラットディスプレイ向けの反応性プラズマ蒸着法(RPD法)成膜技術の開発、Inを全く使用しない新規な材料、新たな酸化抑制型成膜技術(基礎技術は直流マグネトロンスパッタリング)等の開発を行う。
ディスプロシウム 希土類磁石向けディスプロシウム使用量低減技術開発 ・東北大学、山形大学、(独)物質・材料研究機構、(独)日本原子力研究開発機構、(株)三徳、インターメタリックス(株)、TDK(株) Nd-Fe-B結晶粒の微細化・原料粉末最適化技術、界面ナノ構造制御技術(強磁場プロセス、薄膜プロセス、組織制御等)を開発する。また、界面ナノ構造や磁化過程の詳細な解析や計算科学により、高保磁力化のための指導原理を獲得する。本研究においては、自動車会社による評価によって得られた情報を製造プロセスへ還元し、更に高保磁力高性能なNd-Fe-B系焼結磁石の開発を目指す。
タングステン 超硬工具向けタングステン使用量低減技術開発および代替材料開発 ・(独)産業技術総合研究所、住友電気工業(株) 異種硬質材料の高強度・高耐熱性接合技術と超微粒子合成技術、結晶界面制御技術、粉末複合化技術を融合した複合構造のサーメット合金(炭窒化チタン系)作製技術を開発し、超硬合金を部分的に代替する材料開発を行う。
タングステン 超硬工具向けタングステン使用量低減技術開発および代替材料開発 ・(独)産業技術総合研究所、(財)ファインセラミックスセンター、(株)タンガロイ、冨士ダイス(株) 炭窒化チタン(Ti(C,N))基サーメットの組織形成を解明するための基盤研究、新しいサーメット固溶体粉やコーティング技術の開発、さらにはサーメット工具として実用化を目指した技術開発を行う
※研究期間はいずれも平成19〜23年度(5年間)を予定