課題情報
領域 【海洋】
研究開発構想(個別研究型)
量子技術等の最先端技術を用いた海中(非GPS環境)における高精度航法技術・量子技術等の最先端技術を用いた海中における革新的センシング技術
プログラム・オフィサー(PO):中村 祐一(日本電気株式会社 グローバルイノベーションビジネスユニット 主席技術主幹)
【 公募枠:海中における高精度航法技術 】
研究開発課題名 | 非GNSS高精度航法装置の研究開発 |
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研究代表者 | 上妻 幹旺 |
研究代表機関・役職 | 東京科学大学 総合研究院 教授 |
研究開発概要 | 慣性航法の要素技術となるジャイロスコープ、加速度計、重力勾配計について、自らの先行研究成果を生かした開発を進めます。慣性航法では加速度、角速度といった「ベクトル」の超精密測定が求められますが、この課題に対しHardware In the Loop Simulation(HILS)に代表されるModel Based Systems Engineering (MBSE)を駆使した研究を進めます。 |
【 公募枠:海中における革新的センシング技術 】
研究開発課題名 | 量子スピンセンサを利用した海中における革新的磁気センシング技術の開発 |
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研究代表者 | 大兼 幹彦 |
研究代表機関・役職 | 東北大学 大学院工学研究科 教授 |
研究開発概要 | 本研究開発では、高感度化が進む量子スピンセンサを海中ドローンに搭載し、船体の遠方検知と洋上風力発電設備等のインフラの高感度非破壊検査が可能な磁気センシングシステムを創成します。この画期的なシステムを実現するために、センサ素子の小型化・低消費電力化に加え、過酷環境下において安定動作可能な堅牢性と信頼性を兼ね備えたセンサモジュールを製作します。さらに、ドローンや環境からの磁場ノイズの除去技術を確立してシステムに搭載します。 |
研究開発課題名 | 固体量子センサによる海中磁場計測ネットワーク技術の開発 |
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研究代表者 | 大島 武 |
研究代表機関・役職 | 量子科学技術研究開発機構 高崎量子技術基盤研究所 センター長 |
研究開発概要 | 本研究開発では、将来的に音響センサとの連携による人工物の確実な検知を目指し、磁場の絶対値を計測可能、かつ温度変動による計測誤差を自己補償可能なダイヤモンド中の窒素-空孔(NV)量子センサを開発します。また、センサを複数配置した海中センサネットワークを構築し、得られたデータから人工物の位置を特定する解析ソフトウェアの開発を行います。 さらに、ダイヤモンドNVのマルチモダル性を活かして、新たなpHセンシング原理の実証にも挑戦し、海底火山活動モニタリングに資する次世代海中センシング技術としてpHセンサユニットのシステム開発を目指します。 |
分科会委員(アドバイザー)
氏名 | 所属・役職 |
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稲場 肇 | 産業技術総合研究所 計量標準総合センター 研究グループ長 |
小林 研介 | 東京大学 大学院理学系研究科 教授 |
寒川 哲臣 | 日本電信電話株式会社 先端技術総合研究所 常務理事/基礎・先端研究プリンシパル |
早瀬 潤子 | 慶應義塾大学 理工学部 教授 |
水落 憲和 | 京都大学 化学研究所 教授 |
吉田 弘 | 海洋研究開発機構 地球環境部門 上席研究員 |
萬 伸一 | 理化学研究所 量子コンピュータ研究センター 副センター長 |
採択に関するお問い合わせ
国立研究開発法人科学技術振興機構 先端重要技術育成推進部
公募担当 E-mail: k-programjst.go.jp