科学技術振興機構
>
独創的シーズ展開事業 委託開発
>
委託開発の実績
>
開発成果事例
> 杉間伐材を原料とする家畜粗飼料の製造技術
創薬・ライフサイエンス関係
委託開発課題名
杉間伐材を原料とする家畜粗飼料の製造技術
発明者
寺田文典((独)農業・生物系特定産業技術研究機構)他
委託開発企業
宮崎みどり製薬株式会社
開発期間
平成12年3月〜平成15年3月
委託開発費
1億8000万円
概要
従来、家畜用粗飼料として利用されてきた稲藁は、
自脱コンバインの導入等により破砕化される
土中に鋤き込まれる等の理由により入手が困難になっている。このため、牛飼育農家では粗飼料用稲藁の約2割を中国・台湾・韓国等から輸入し、また麦藁も輸入しているが、口蹄疫発生原因の懸念もあり、食の安全確保のために新しい粗飼料源の確保が求められている。
本新技術は、杉間伐材から家畜用粗飼料の製造を行い稲藁などの代替となる粗飼料を提供するもので、シラカンバの粗飼料化の技術成果を杉間伐材に適用して開発に成功した。製造した粗飼料は牛が食べやすい柔らかさの長さ2cm以下の繊維状のもので、これを濃厚飼料に混ぜて与えたところ通常飼料を与えたものと成長状態に差がなく、また動態が穏やかで反芻が促され排便状態も良好で、下痢が減り毛艶がよくなる等の良好な結果が得られた。
用途・利用分野
家畜粗飼料
(参考資料)
杉間伐材を原料とする家畜粗飼料の製造フロー
製造プラント
家畜粗飼料