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> ヒト2倍体細胞由来インターフェロン製剤の開発
創薬・ライフサイエンス関係
委託開発課題名
ヒト2倍体細胞由来インターフェロン製剤の開発
発明者
三宅 昭久(東レ(株))他
委託開発企業
東レ株式会社
開発期間
昭和55年5月〜昭和60年3月
委託開発費
10億7,670万円
概要
ウィルス疾患を適応症とする安全性の高い医薬品としてだけでなく、制癌剤としても、広範囲に有効性の高いインターフェロン(ウィルス増殖を阻害する因子)は量産化が極めて困難であり、医薬品として応用することは困難と思われていたが、本開発により、ヒト2倍体細胞の工業的培養技術、および、この細胞から得られる天然型インターフェロンの高純度精製技術を確立、世界に先駆けて量産化に成功した。
用途・利用分野
膠芽腫、髄芽腫、星細胞腫、皮膚悪性黒色腫などの腫瘍や、B型肝炎、C型肝炎を適応症とした医薬品
(参考資料)
フエロンは、細胞膜上のレセプターを介して宿主細胞に働き、2',5'-オリゴアデニル酸合成酵素(2-5AS)、プロテインキナーゼ、および2'-ホスホジエステラーゼなどを誘導し、ウイルスの蛋白合成を阻害することにより、抗ウイルス作用を発現すると考えられています。
インターフェロン製剤
ヒト2倍体細胞の培養を可能にしたマイクロキャリア(微小粒状担体)