ImPACT Program 量子人工脳を量子ネットワークでつなぐ高度知識社会基盤の実現

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量子人工脳、量子セキュアネットワーク、量子シミュレーションに関するワークショップ

日時
2014年8月22日(金)9:00~18:40
場所
ステーションコンファレンス万世橋
開催目的
研究開発プログラムのねらいを広く知っていただくために、関連分野の研究者による発表会を行なった。
プログラム
資料(157kb)

量子人工脳の研究開発構想の議論では、河原林(NII)よりビッググラフの近似解を高速に求めることが何よりも重要であることが述べられた。宇都宮(NII)から、これに適したコヒーレントイジングマシーンの基本原理、OPOによる実装法と数値シミュレーションによる性能評価について報告があった。合原(東大生研)から、コヒーレントイジングマシーンに脳型情報処理を取り込む可能性について報告があった。武居(NTT)から、光パルス数1万におよぶ大型光ファイバーOPOの開発状況の説明がなされた。井上(阪大)から、ディジタルコヒーレント光通信技術とFPGAの現状について報告があった。
量子シミュレーションの研究開発構想の議論では、永長(理研)より強相関物性理論で重要な4つのモデルがターゲットとして提案された。小川(阪大)から、非平衡開放系を実現する量子シミュレーションの重要性が指摘された。高橋(京大)から冷却原子を用いたボーズハバード、フェルミハバードの実装について報告があった。中村(理研)から超伝導回路を用いたボーズハバードモデルの実装について報告があった。樽茶(理研)から量子ドットを用いた横磁場イジングモデル、ハイゼンベルグモデルの実装について報告があった。
量子セキュアネットワークの研究開発構想の議論では、川村(東芝)より、RSAが解読された後の後継暗号方式のラインアップに関して現代暗号の現在の状況が紹介された。佐々木(NICT)より、物理層、鍵管理層、アプリケーション層からなる量子セキュアネットワークの基本構想が述べられた。浅見(NEC)より、量子鍵配送装置の開発状況が報告された。鶴丸(三菱電機)より量子暗号理論の現代暗号への応用についてアイディアが述べられた。小芦(東大、代読:山本)より、新量子鍵配送プロトコル(RR-DPS)の提案と特徴が発表された。