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ImPACTプロジェクトの制度における課題

河井: はい、ありがとうございます。優秀な先生方に言われると、説得力があるような、ないようなというか、感じがしますからね。皆さん、積極的にこだわってやってくださいという話だと思います。ありがとうございます。最後に、先生方お1人ずつ、ImPACTのプロジェクトをやった、もう少しで終わりますということを受けて、ImPACT自体をもう少しこうしたらいいんじゃないの、みたいなこととか、もっとこうだったらやりやすいのになとか、あるいはJSTに対する文句でもいいのですけれど、なにかそこらへんを一言ずつあればいただけますか。米田さんから順番にいきましょうか。
米田: そんな課題とか文句とかはありません。私の感想として、自分の人生において失敗してもいいから取り組んでみようと思ったプロジェクトは今回が初めてです。それがImPACTだったなと。それの生み出した効果というのは非常に大きくて、やっぱりセキュリティの分野でのオンリーワンのテーマが出せたというのは、本当にこのプロジェクトの根本的な思想、とにかく次の新しいdisruptiveなものを作るぞという思想のおかげだと思います。
河井: こだわってやれるとこだってことですよ、きっとね。
米田: そうですね。リスクを取って挑戦しようというのに非常に合っていたと思います。
河井: はい、ありがとうございます。永井先生お願いします。
永井: ImPACTの前に、私と喜連川先生はFIRST(最先端研究)という大型研究費をいただき、かなり自由に研究させていただいた経験があります。細かい目標よりも大きなふわっとした目標を立てて、それぞれ切磋琢磨して目指していく研究プログラムでした。FIRSTをいただいた方には、評判の良かったプロジェクトでしたが、今回のImPACTも多少それに近いところがありました。ただしPDの原田先生は、常に進捗管理をされて大変でした。しかし原田先生のおかげで、我々現場は、大らかに見守っていただけました。こうした研究費があまりないのです。大きな目標を掲げて切磋琢磨しながら、ヘテロな人たちが集まって進める研究費はとても大切です。
河井: はい、分かりました。喜連川先生、どうぞお願いします。
喜連川: ImPACTに対してなにか文句があるかという意味では、多分ほとんど何もないんじゃないかと思います。先ほど永井先生がおっしゃられた感覚から言いますと、FIRSTのときって、ほかのチームと友好シンポジウムみたいなのがあったのです。僕はITで1人チームだったので、ほかの人誰でも言ってくださいと言われまして、山中先生ともパネルディスカッションをして、2回目は山海先生とやったのです。すごく非常にprofoundなテクノロジーで、そんなふうに今回このチームの中では、先ほど言いましたように非常に活溌な議論の中で、原田先生のリーダーシップの下、雑用を僕らはほとんどせずに済んだというのはよかったと思うのですけれど、ほかのチームが何をしてたのか、全然情報がないので、そういうのもあってもいいのかなというのは、ちょっと感じたぐらいです。
河井: なるほど、なるほど、ありがとうございます。原田先生、最後にビシッと。