01 科学技術と社会とのギャップ解消を目指し、JSTへ
JSTを志望したのは、学生時代に研究に取り組んでいるときに感じたことが大きく影響しています。研究者は自分の研究のおもしろさや価値を理解していますが、一般の人たちが研究者と同じように理解しているわけではありません。特に基礎研究の場合は、「その研究が何のためになるのか」が広く理解されていないことが多いと思います。また、例えば大災害が起こったとき、研究者が意見を断定的に言わないと、一般市民は不満を感じたりします。しかし科学的知見とはそもそも断定できないものです。そうした認識のギャップにも、もどかしさを感じていました。
このようなギャップを埋める方法として科学と一般社会をつなぐことに興味を持ち、JSTに入職しました。
最初の配属は契約部研究契約室でした。JSTのファンディング事業では、採択された大学や企業などの研究機関への支援を行っていますが、事務的な手続きとしては委託研究契約というものを交わすことになります。その事前調査、契約先機関や社内関係部署との調整、契約書の発行、契約締結以降の契約先機関のフォローなどに携わりました。
その後、2020年7月から、日本科学未来館の経営企画室に配属となりました。
