ユーザーである研究者の方々にとって便利なデータベースを追求しています。

情報基盤事業部 人材情報グループ 主査

粕谷 直

2018年入職

PERSON JSTの人

01 研究開発に寄り添って支援するJSTの姿勢に共鳴

 大学・大学院では生物学を専攻、特に水生動物の生態に取り組んでいました。就職先にJSTを選んだのは、公務員や研究者への道を探る中で知り、説明会に出席し、単に資金の提供にとどまらず、研究開発に寄り添って支援する姿勢に共鳴したことが大きな理由です。また、社会の発展に貢献できるさまざまな学問分野に触れることができるのも魅力でした。
 配属された人材情報グループでは、研究者向けの採用情報などを提供するキャリア支援ポータルサイトJREC-IN Portalと、全国の研究者情報を掲載している公開データベースresearchmapの二つの情報サービスを提供しています。私はresearchmapの担当として、その運営・開発に携わっています。researchmapは、研究者約30万人が登録し、その経歴や研究業績などを公開している国内最大のデータベースです。個人の研究実績の管理や公開だけでなく、研究機関の情報公開や一元管理などにも役立つものです。

02 研究者データベースの大規模改修プロジェクトを担当

 researchmapは以前からあるデータベースですが、現在、より利便性を高めるための大規模な改修が進んでいます。大きな特徴は、この開発自体に研究の要素を持たせていることで、国立情報学研究所(NII)の研究者に委託しています。具体的な開発にはJST所属のSEも参加していますが、JSTはこのプロジェクト全体をマネジメントする立場になります。また、開発完了後のシステムはJSTで引き取り、運用を行います。
 私が配属された時には既に設計思想や方針が決まっており、システムを作り込む段階に入っていたので、具体的な使用目的、機能の詳細などを詰めていく仕事から携わっています。前任者からの引き継ぎはあったものの、まったくの新人でプロジェクトの主担当を任されただけに最初は大変でした。情報システム系の知識は研究者やSEに必要に応じて教えてもらいつつ、仕事を進めています。NIIには隔週で訪問し、研究者の方々と極力、対面で話し合うことを心がけています。研究者の方々が試したいアイデアが盛り沢山になり過ぎることもあるので、予算やスケジュールを考慮しながら、可能な範囲で実装につなげることも私の役目です。実現した新機能には、独自開発したAIプログラムにより、研究者の業績情報をresearchmapに自動登録する機能などがあります。

03 チーム一丸となって新しいシステムを開発する喜び

 苦労はあっても、仕事はとても楽しいですね。新しい知識を学べる刺激があり、JSTとNIIのチームが一丸となってresearchmapを作りあげていく喜びがあります。入職してすぐに重要な役割を任されたことには正直驚きましたが、部内は風通しがよく、経験も知識も豊富な方が周囲にいるので、わからないことがあっても、尋ねればすぐに教えてもらえる環境です。そういう意味では、仕事を進める上での不安感はありません。
 改修プロジェクト終了後は、将来を見据えた戦略的な視野を養いたいと考えています。常に意識しているのは、利用する研究者の方々に満足していただけるサービスにすること。入職1年目は目の前の仕事を覚え、進めることで精一杯でしたが、今後は時間を捻出して、シンポジウムやセミナーなどにも参加し、情報収集をしたいです。国内外の最新動向を踏まえて、researchmapに求められる役割を果たしていきたいと考えています。

1日のスケジュール

9:00 出社 業務タスクと書類の整理
10:00 チーム内打ち合わせ(作業進捗共有と課題確認)
11:00 書類作成(打合せ資料・調達仕様書等)
12:00 昼食
13:30 外部打ち合わせ
15:00 メモ作成・持ち帰り課題の確認
17:00 チーム内資料確認・作業指示
19:00 退社
※所属部署および掲載内容は取材当時のものです
PAGE TOP