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アドバイザリーコミッティ―からのメッセージ

大隅 典子

(東北大学大学院医学系研究科 教授)

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理工系へ進んだきっかけ

 私にとっては両親ともに生物学者でしたので、家の中では「科学する」のが普通のことでした。成りたいと思って小さいときに憧れていた職業には、アナウンサー、雑誌の編集者、建築家、料亭の女将などがあり、大学進学時点で「直接、人を治せるのは素晴らしい!(しかも虫歯は放っておいても治らない)」と思って歯学部を受験しましたが、結局、大学院に進むときに「発生生物学」を志しました。小さなネズミの胎児の赤い心臓がドキドキしているのを見て、求めていたものに出会った気がしました。

研究者としてスタートしたころ

 PhDの方と違って、学部卒業後にいきなり博士課程学生として研究室に入ったので、最初は苦労しました。先輩に勧められて始めたテーマで挫折し、そこから本気で自分の頭で考えるようになったのだと思います。受験の頃や大学卒業までは、どちらかというと記憶力でこなしていましたので。当時所属していた研究室は、泳ぎを知らない新入生を水の中に放り込んで、溺れそうになるまでほっておく流儀でしたが、自分で泳ぎ方を会得すれば、好きなように泳がせてもらえたことは有り難かったと思います。

転機や飛躍に関するエピソード

 大学院を修了する頃まとめていた論文について、海外に競争相手がいることが分かり、リアルな研究社会を知りました。そして怖じ気づくことなく、むしろ面白いと想えたことが、研究を続けるモチベーションになったと想います。
 大学院からそのまま所属研究室の助手になったのは、先にお声がかかった先輩(男性)が歯科医院を継ぐために断ったからです。このときもし、お鉢が回ってこなかったら、今アカデミアには残っていなかったでしょう。また、テーマを顔の発生から脳の発生にシフトしたことをきっかけに、さらに世界が広がり、平成16年度からJSTのプロジェクトも展開できるようになりました。さらに、学会やセミナーでプレゼンすることや、プロジェクトのニュースレターの編集をすることなどは、幼い頃の夢も実現させている気がします。

後輩への応援メッセージ

 「全国の理系少女よ、好きな道を歩こう!」

男女共同参画アドバイザリーコミッティーメンバーとしてのひとこと

 研究機関、学協会、地域等と連携を図り、フェミニズムではない、普通の感覚としての男女共同参画を広めていけたらと思っています。