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アドバイザリーコミッティ―からのメッセージ

郷 信広

(独立行政法人理化学研究所播磨研究所放射光科学総合研究センター 上級研究員)


理工系へ進んだきっかけ

 子供の頃から数学が好きでしたが、大学に入って論理だけではなく現実に存在するものとの関わりが大切かと思い、物理学を専攻することにしました。研究者としてやっていけるかと自問しつつ、結局その道をたどることになりました。

研究者としてスタートしたころ

 大学院で研究者への道を歩み始めたころ、丁度始まった分子生物学の勃興に刺激されて生物物理学に進路を変更。D2のとき、同じ分野のD1の学生と結婚。その後、在籍研究室の助手として採用していただける話をいただき、大学院を中退。経済的にも少し安定し、大助かりでした。

転機や飛躍に関するエピソード

 妻も学位を取得した年、助手の仕事を休職扱いにしていただき、それから3年間米国の一流の研究室に妻と共に博士研究員として滞在しました。そこでの研究生活が研究者としての基礎トレイニングになったように思います。私の研究者としての滑り出しは、このように大変に恵まれていたと今も感謝しています。

これから来る若者へのメッセージ

 研究者として生きて行く上では、研究遂行上必要な技術を磨き知識を蓄えるだけでは不足で、研究者としての価値観、人生観を賭けて行かなければならないと思います。そのために、自分の属する研究室、学科、大学、研究分野等の尊敬できる偉大な研究者を数人想い定めて、その人の研究結果のみならず、人柄、生き様まで詳細に観察し、研究者として生きるということを学び取りましょう。

男女共同参画アドバイザリーコミッティーメンバーとしてのひとこと

 私は日本学術会議において、このコミッティーの委員をなさっています大隈先生、栗原先生等が中心になって執筆された理工系の分野における男女共同参画に関する報告書の取りまとめのお世話をし、内閣府男女共同参画局に説明に行ったことがあります。私のこの分野での活動はこの程度です。錚々たる女性研究者の方々が多く委員をなさっているこのコミッティーのメンバーに私が選ばれたのは、共に研究者としての道を歩き、現在某女子大学の学長を務めている妻の夫の立場があるのかと推察しています。ただ、私自身この問題には関心を持ち続けて来ましたので、この問題の構造、男のそして女のこの問題に関する態度、認識の幅をある程度理解している積りです。これからのわれわれの社会が男女共に明るく参画できるようにするために、多少でも寄与できたら幸いと思っています。