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第4回 ERATOセミナーを開催しました 〜植物も麻酔が効く?!〜
2025年9月25日(木)、北見工業大学 工学部 応用化学系の陽川 憲准教授をお招きし、「麻酔と植物 ー生き物が麻酔に感受性があることの意義は?」をテーマに、第4回ERATOセミナーを開催しました。併せて、同研究室で研究されている曲 徳泰さん(慶應義塾大学医学部麻酔学教室/北見工業大学 応用化学系 植物分子工学研究室、博士課程2年)にもご登壇いただき、最新の実験データに基づく発表を行っていただきました。
セミナー概要
陽川先生らの研究により、麻酔は人間や動物だけでなく植物にも作用することが示されています。例えばハエトリソウやオジギソウは、ジエチルエーテルなどの麻酔に曝すと、一時的に外界からの刺激に対する運動応答が抑えられ、動かなくなることが観察されます。この現象は視覚的にも非常にわかりやすく、会場でも驚きの声が上がりました。 医療現場で広く使われる麻酔はどのように体内に作用して、麻酔が効くかどうかは、ヒトを含めた動物でも、その作用機序(体内でなぜ効いていくのか)については、まだ完全には解明されていません。植物においても、麻酔薬がどのように作用しているのかは不明な点が多く、陽川先生らは、植物をモデルとして用いることで、麻酔の作用機序の解明に迫ろうとしています。
実際に麻酔にかかった植物を見てみよう!
講演で紹介された、麻酔に対する植物の応答を示すデモ映像(オジギソウ、ハエトリソウ)です。是非動画をクリックしてみてください!麻酔をすると反応しなくなることがよくわかります。動画は陽川研究室のHPより参照
講演のハイライト
「植物に麻酔をかけても、細胞の伸長や成長には大きな影響が見られず、
外界刺激への応答のみが一時的にブロックされる点が非常に興味深い。
どのような作用機序が働いているのかを明らかにしていきたい。
また、麻酔のストレスがかかった際に、植物自身の生体内でどのような遺伝子群が動いているのかも明らかにしていきたい」
と陽川先生は意気込みを語られました。
元々、麻酔の医師として病院に勤務されていた曲さんですが、「どうして麻酔が効くのかを明らかにしたい!」との思いで現場から研究の世界に進まれたお話がとても印象的でした。
ERATO豊田植物感覚プロジェクトでは、「接触刺激」「揮発性物質による刺激」による植物の反応の解明に取り組んでいます。今回のテーマと関連性がとても深く、学生や先生方からも活発な議論が行われました。これを機に、今後の共同研究や交流が進むことが期待されます。
