創造科学技術推進事業(ERATO)中村不均一結晶プロジェクトでは、カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)、筑波大学、東京理科大学と共同して、次世代の窒化ガリウム(GaN)の材料及びデバイスに関する研究を進めている。このプロジェクトはUCSBの中村修二教授を総括責任者として運営され、GaN系材料の不均一性の理解と原子スケールレベルの制御を目的としている。バルク結晶成長、薄膜成長、光学的評価、デバイス作製試験などの専門家を結集し、GaN半導体材料の創製からデバイス開発にいたる幅広い活動を実施している。今回同プロジェクトでは、「半分極性(semipolar) 窒化ガリウム半導体薄膜」または「無極性(non-polar) 窒化ガリウム半導体薄膜」と呼ばれる新しい窒化ガリウム(GaN)半導体薄膜を世界に先駆けて開発した。これらの半導体薄膜が有する新規な結晶方向は、固体照明、高密度情報記録やその他の応用に用いられるGaN系デバイスに極めて大きく寄与するものである。 |
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