エキシトンって何?

なぜ有機エレクトロニクス?

有機エレクトロニクスは、シリコンのような無機物の代わりに有機化合物を半導体として用いています。 有機薄膜はフレキシブル性・軽量・低コストといった利点があり、電流から光への変換や、光・熱から電力を取り出すことができ、センサーや電気信号のスイッチングも可能です。有機物の他の注目される特徴として、低温プロセスや大面積製造プロセスの可能性、さらには生体適合性などがあります。 更にその上、有機合成によって、多様な分子構造を創造することができます。分子構造およびデバイス構造を精密に制御することにより、有機エレクトロニクスは新しい機能や性能を実現することができます。

生活における有機エレクトロニクス

近年、有機エレクトロニクスは、ディスプレーや照明をはじめとし、私たちの身近な存在となりました。しかしながら、エキシトンに関する理解が深まり、その制御が可能となると、私たちの生活における有機エレクトロニクスの役割はもっと広がると期待されます。例えば、エキシトンの寿命や状態、生成・消滅過程の制御が可能となると、次世代ディスプレー、太陽光や体温で発電するウェアラブルバッテリー、さらには体内に取り込めるエレクトロニクスデバイスも実現できると考えられます。また、これらの研究を通じて今まで思いもしなかったようなアプリケーションも見つかるかもしれません。

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