第1回 羽ばたく女性研究者賞
(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)

羽ばたく女性研究者賞の創設にあたり

選考委員からのメッセージ

概要

 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)と駐日ポーランド共和国大使館は、日本の女性研究者のより一層の活躍推進に貢献することを目的に、国際的に活躍が期待される若手女性研究者を表彰する「羽ばたく女性研究者賞(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)」を創設しました。
 JSTでは、これまでも女性研究者の活躍を推進してきましたが、特に20歳台後半から30歳台前半のライフイベントが想定されると同時に研究者としての活躍が最も期待される期間においても支援の取り組みが必要だと考えています。マリアは、31歳でポロニウム、32歳でラジウムを発見した功績が認められ、後に女性で初めてノーベル賞を受賞、しかも、男女通じて唯一「化学賞」「物理学賞」の2分野で受賞しています。本表彰では特にこの年代を対象に、彼女のように世界に羽ばたく若手女性研究者を応援します。
 最優秀賞の受賞者には、ポーランド大使館およびポーランド科学アカデミーより、マリアが生まれ育ったポーランドの研究機関等の訪問機会を提供します。ポーランドを入口として欧州の研究開発に触れて多彩な研究者と議論し、今後のキャリア形成や研究者としての国際的な活躍の端緒を開くことを期待します。
 日本電子株式会社(JEOL)の協賛により、最優秀賞に対し50万円、奨励賞に対し各25万円を賞金として贈呈します。

表彰対象

2022年4月1日時点で博士学位取得後5年程度まで※の女性研究者(ポスドクを含む)、大学院生(博士後期課程)、およびこれらに相当する者
※ライフイベントなどによる研究活動休止期間を勘案する
科学技術に関連する幅広い研究分野を対象
国籍:日本国籍、 居所:不問

表彰内容

○最優秀賞 1名
 賞金:50万円
 副賞:ポーランドへの渡航・研究機関等を訪問するための滞在費を支弁(滞在は2週間程度。渡航は2022年秋を想定)

○奨励賞 2名
 賞金:各25万円

選考方法

選考は、外部有識者からなる選考委員会により、選考の観点に基づき実施します。
1)書類選考
 ※応募フォームに記載の他、2通の推薦書添付を必須とします。

2)面接
 ※書類選考通過者のみ、面接の日程について連絡します。
 ※面接はオンラインにて実施します。
 ※面接は英語で実施いたします。

募集期間

2021年10月1日(金)~2021年12月13日(月) 日本時間正午まで

応募方法

本年度の募集は終了いたしました。

主催

協賛

選考委員(敬称略、委員長を除き五十音順)

岩崎 明子 (委員長)
イェール大学 Professor of Immunobiology
Waldemar Von Zedtwitz 免疫学 冠教授
ハワードヒューズ医学研究所 正研究員
岩尾 エマ はるか
Google Cloud デベロッパーアドボケイト
大栗 博司
東京大学 カブリ数物連携宇宙研究機構 機構長
カリフォルニア工科大学 フレッド・カブリ冠教授
理論物理学研究所 所長
小谷 元子
東北大学 理事・副学長(研究担当)
理学研究科数学専攻 教授
染谷 隆夫
東京大学 大学院工学系研究科長・教授
理化学研究所 主任研究員・チームリーダー
沼田 圭司
京都大学 大学院工学研究科 教授
理化学研究所環境資源科学研究センター チームリーダー
原田 尚美
海洋研究開発機構 地球環境部門 部門長
日比谷 潤子
聖心女子学院 常務理事
国際基督教大学 名誉教授
Tomasz M. Rutkowski
理化学研究所 革新知能統合研究センター 研究員
東京大学 リサーチフェロー

発表・授賞式

2022年5月に東京都内で開催予定の授賞式にて発表予定。

お問い合わせ先

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
 科学技術イノベーション人材育成部 ダイバーシティ推進室
東京都千代田区四番町5番地3
diversity[at]jst.go.jp