ぜひ、受賞記念講演動画もご覧ください。それぞれの研究内容がわかりやすく説明されています。
インテーザ・サンパオロ AIリサーチ(イタリア)
データ & AIリサーチャー
Intesa Sanpaolo AI Research
Data & AI Researcher
黒木 氏は、機械学習理論およびグラフマイニングの分野において、厳密な数理理論に立脚しつつ、社会的課題に正面から向き合う研究を一貫して推進している。データの不確実性や構造的複雑性を考慮した新たなアルゴリズム基盤の構築、ならびに実証的評価を伴う理論研究を通じて、当該分野における理解の深化と応用可能性の拡張に重要な貢献を果たしている。
国際的な研究環境のもとで分野横断的な知見の創出を主導し、日欧米を横断する学術的ネットワークの中で数理的基盤に根差したAI研究を国際的に発展させる研究者として、今後一層の活躍が期待される。
東北大学 医学イノベーション研究所 医学創生研究部
講師(研究室主宰者、国際卓越研究員)
Department of Medical Science and Innovation, Institute of Medical Research Tohoku University
Distinguished Senior Assistant Professor (Principal Investigator)
小林 氏は、臨床医として培った経験を基盤に、神経変性疾患および神経膠腫(こうしゅ)の分子機構解明と治療法開発に取り組んでいる。ミトコンドリア構造因子のライブイメージングやRNAネットワーク解析、アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)を用いた治療戦略などを通じて、基礎医学と臨床医学を有機的に結びつけた独創的な研究を展開している。疾患克服への強い使命感に基づき、基礎研究と企業連携を有機的に結びつけたトランスレーショナル研究を目指している点は、特筆すべき評価に値する。
米国での国際的な研究経験も生かし、神経疾患研究分野におけるさらなる学術的・社会的貢献が大いに期待される研究者である。
ダナ・ファーバーがん研究所 がん免疫学・ウイルス学部門(米国)
HFSP博士研究員
Department of Cancer Immunology & Virology, Dana-Farber Cancer Institute
HFSP Postdoctoral Fellow
山口 氏は、博士号取得後わずか数年という早期の段階で、国際的に権威ある学術誌に研究成果を発表し、抗ファージ防御機構およびヌクレオチドシグナル研究の分野において独自性の高い貢献を示してきた。学生時代から一貫して高い研究遂行力を発揮し、新規細胞機能の解明に挑む鋭い着想と、複合的な実験手法を自ら構築・実行する力は際立っている。
海外の研究環境で培われた高い国際性と分野横断的視点を生かし、今後のさらなる学術的発展と国際的貢献が強く期待される研究者である。
ノートルダム大学 化学・生化学科(米国)
アシスタントプロフェッサー
Department of Chemistry and Biochemistry, University of Notre Dame
Assistant Professor
森本 氏は、化学生物学と免疫学を融合した研究により独自の研究領域を切り開き、キメラ化合物や糖鎖を基盤とする新しい免疫制御分子の創製に取り組んでいる。分子レベルで精緻(せいち)に設計された化合物を用い、新規作用機構の解明と治療応用を見据えた研究を展開している点が高く評価される。
学位取得後短期間で自立した研究体制を構築し、基礎研究の成果を社会実装へとつなげる姿勢も際立っている。今後も国際的な活躍が期待される研究者である。また、海外で培った経験を次世代の育成に惜しみなく共有しようとする意欲を持ち、日本との架け橋としてグローバルな頭脳循環の促進に寄与するロールモデルの1人となりうる重要性に鑑み、特別賞を設置し授賞することとする。