第5回 羽ばたく女性研究者賞
(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)
受賞者

ぜひ、受賞記念講演動画もご覧ください。それぞれの研究内容がわかりやすく説明されています。

最優秀賞

黒木 祐子 (クロキ ユウコ)

インテーザ・サンパオロ AIリサーチ(イタリア)
データ & AIリサーチャー
Intesa Sanpaolo AI Research
Data & AI Researcher

写真:黒木 祐子さん
専門分野情報科学
経歴
・2021年
東京大学 大学院情報理工学系研究科 コンピュータ科学専攻 博士課程 修了
・2021年
東京大学 大学院情報理工学系研究科 コンピュータ科学専攻/理学部情報科学科 助教
・2023年
チェンタイ・インスティテュート(CENTAI Institute)ポストドクトラル・リサーチャー(イタリア)
・2025年
チェンタイ・インスティテュート リサーチ・サイエンティスト
・2026年
インテーザ・サンパオロ AIリサーチ データ & AIリサーチャー(現職)
最優秀賞受賞理由

 黒木 氏は、機械学習理論およびグラフマイニングの分野において、厳密な数理理論に立脚しつつ、社会的課題に正面から向き合う研究を一貫して推進している。データの不確実性や構造的複雑性を考慮した新たなアルゴリズム基盤の構築、ならびに実証的評価を伴う理論研究を通じて、当該分野における理解の深化と応用可能性の拡張に重要な貢献を果たしている。

 国際的な研究環境のもとで分野横断的な知見の創出を主導し、日欧米を横断する学術的ネットワークの中で数理的基盤に根差したAI研究を国際的に発展させる研究者として、今後一層の活躍が期待される。

受賞記念講演
『不確実性に強い逐次的学習アルゴリズムの数理基盤の構築』
 動画
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奨励賞

小林 天美(コバヤシ アミ)

東北大学 医学イノベーション研究所 医学創生研究部
講師(研究室主宰者、国際卓越研究員)
Department of Medical Science and Innovation, Institute of Medical Research Tohoku University
Distinguished Senior Assistant Professor (Principal Investigator)

写真:小林 天美さん
専門分野神経科学
経歴
・2021年
東京大学 大学院医学系研究科 生殖・発達・加齢医学専攻 博士課程修了
・2021年
東京都健康長寿医療センター研究所 老化機構部門 協同研究員
・2021年
ハーバード大学 医学部附属 ブリガム・アンド・ウィメンズ病院 脳神経内科
Senior Research Scholar、日本学術振興会 海外特別研究員
・2026年
東北大学 医学イノベーション研究所 医学創生研究部 講師(研究室主宰者、国際卓越研究員)(現職)
奨励賞受賞理由

 小林 氏は、臨床医として培った経験を基盤に、神経変性疾患および神経膠腫(こうしゅ)の分子機構解明と治療法開発に取り組んでいる。ミトコンドリア構造因子のライブイメージングやRNAネットワーク解析、アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)を用いた治療戦略などを通じて、基礎医学と臨床医学を有機的に結びつけた独創的な研究を展開している。疾患克服への強い使命感に基づき、基礎研究と企業連携を有機的に結びつけたトランスレーショナル研究を目指している点は、特筆すべき評価に値する。

 米国での国際的な研究経験も生かし、神経疾患研究分野におけるさらなる学術的・社会的貢献が大いに期待される研究者である。

受賞記念講演
『tRNA断片を介した神経疾患の機序解明と新規診断・治療戦略の開発』
 動画
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奨励賞

山口 そのみ (ヤマグチ ソノミ)

ダナ・ファーバーがん研究所 がん免疫学・ウイルス学部門(米国)
HFSP博士研究員
Department of Cancer Immunology & Virology, Dana-Farber Cancer Institute
HFSP Postdoctoral Fellow

写真:山口 そのみさん
専門分野ファージ生物学、構造生物学、生化学
経歴
・2023年
東京大学 大学院理学系研究科 博士課程 修了
・2023年
日本学術振興会 海外特別研究員
・2023年
ダナ・ファーバーがん研究所 がん免疫学・ウイルス学部門 博士研究員
・2024年
ダナ・ファーバーがん研究所 がん免疫学・ウイルス学部門 HFSP博士研究員(現職)
奨励賞受賞理由

 山口 氏は、博士号取得後わずか数年という早期の段階で、国際的に権威ある学術誌に研究成果を発表し、抗ファージ防御機構およびヌクレオチドシグナル研究の分野において独自性の高い貢献を示してきた。学生時代から一貫して高い研究遂行力を発揮し、新規細胞機能の解明に挑む鋭い着想と、複合的な実験手法を自ら構築・実行する力は際立っている。

 海外の研究環境で培われた高い国際性と分野横断的視点を生かし、今後のさらなる学術的発展と国際的貢献が強く期待される研究者である。

受賞記念講演
『RNAやヌクレオチドを介した細胞機能制御と免疫応答の分子機構の解明』
 動画
関連リンク

特別賞

森本 真里子 (モリモト マリコ)

ノートルダム大学 化学・生化学科(米国)
アシスタントプロフェッサー
Department of Chemistry and Biochemistry, University of Notre Dame
Assistant Professor

写真:森本 真里子さん
専門分野化学生物学、免疫学、がん生物学
経歴
・2021年
カリフォルニア大学 バークレー校 化学科 博士課程 修了
・2021年
スタンフォード大学 化学科 博士研究員
・2025年
ノートルダム大学 化学・生化学科 アシスタントプロフェッサー(現職)
特別賞受賞理由

 森本 氏は、化学生物学と免疫学を融合した研究により独自の研究領域を切り開き、キメラ化合物や糖鎖を基盤とする新しい免疫制御分子の創製に取り組んでいる。分子レベルで精緻(せいち)に設計された化合物を用い、新規作用機構の解明と治療応用を見据えた研究を展開している点が高く評価される。

 学位取得後短期間で自立した研究体制を構築し、基礎研究の成果を社会実装へとつなげる姿勢も際立っている。今後も国際的な活躍が期待される研究者である。また、海外で培った経験を次世代の育成に惜しみなく共有しようとする意欲を持ち、日本との架け橋としてグローバルな頭脳循環の促進に寄与するロールモデルの1人となりうる重要性に鑑み、特別賞を設置し授賞することとする。

受賞記念講演
『免疫システムを再プログラム化する分子ツールの開発』
 動画
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