→男女とも6割近くがわからないと回答している。しかし、「女性であることが不利」と感じる層を見ると、男性が思う以上に女性は「女性であることが不利」と感じている。
応募・採択経験の有無による内訳
「採択あり」でも15%の女性が不利と感じている。
応募経験がある場合、男性は女性に比べて「わからない」が多く、女性が不利かどうか実感しにくい。
応募・採択経験がない場合、「わからない」は男女ほぼ同率(男性72%、女性71%)だが、不利と感じているのは女性が多い(男性2%、女性13%)。
→男性が思う以上に女性は「人脈中心に採択されている」と感じている。男女とも男性中心で女性が応募しにくいと感じている。
応募・採択経験の有無による内訳
→応募・採択の有無に関わらず、女性は「人脈中心に採択されている」ことを不利である理由と感じる理由に挙げる割合が最も多い。「応募なし」の女性はより「男性中心のプロジェクト」であるため女性が応募しにくいと感じている。
→男性は過半数の55%が反対で最も多く、女性は賛成が44%でもっとも多い。
年齢による内訳
→男性は多くの年代で反対が一番多い。特に20~40代は半数以上。女性20~60代は賛成が一番多い。その中で反対が多い年代は30代(34%)。賛成が多いのは60代(62%)。
JST制度への応募・採択の有無による内訳
→「応募なし」の女性の賛成が44%あり、女性枠の設定が女性の応募を増やすひとつの方策となる可能性はある。
→男女とも「平等でない」が各々56%、48%と最も多い。男性が思う以上に女性は28%が「採択されても周囲の目(評価)が気になる」(28%)と感じている。
→男女とも意見は様々であり突出した意見はない。
男性が思う以上に女性は「男性の意識改革が必要」と感じている。また、女性が思う以上に男性は「出産・育児等のための費用の負担」が大事だと思っており男女の意識の差がある。
アンケートの結果、大きな課題は以下の二点と考えられる。
アンケートの結果を元に、JSTとして実施可能な施策やアカデミア全体として取り組むべき問題について議論を深め、今後につなげるための具体的な取り組みを検討いたします。
2018年4月14日(土)13:00~17:00
シンポジウム「女性研究者と共に創る未来」
登壇者:女性研究者 JST理事長 ほか(詳細はこちら)
於:一橋講堂(東京都千代田区一ツ橋2丁目1−2 学術 総合 センター)
一般参加可(要申し込み)
このシンポジウムは終了しました。開催レポートはこちら