メッセージ

「科学技術振興機構(JST)はダイバーシティを推進しています」

国立研究開発法人科学技術振興機構 理事長 濵口道成

 世界は今、第4次産業革命ともいうべき大きな変革期を迎えています。その中でJSTはイノベーションの先導役として、日本の科学技術の発展を牽引し、地球環境の変動や人口増加などの地球規模の課題解決に大きく貢献することが期待されています。しかし、私たちを取りまく状況は日々変化しており、それに応じた課題解決のためには、柔軟かつ迅速に対応できる多様性を有した組織と人材が必要です。

 年齢、性別、国籍を問わず、全ての人がお互いの考え方を尊重し、それぞれの能力を生かして社会の各場面において活躍することができれば、新たな技術シーズを発掘し、優秀な研究開発人材を育成し、研究成果を社会の豊かさに円滑につなげるエコシステムが生み出されるはずです。近未来を適切な根拠に基づいて予測し、人類社会に希望をもたらす新しい価値としてのイノベーションを創出できるのではないかと考えています。

 JSTではこの考えを更にダイナミックに進化させ、多様な人材が生き生きと活躍できる組織に変革していくことで、より有益な成果を上げていくと共に、多様な人々と協働しながら、この考え方が社会全般に定着していくよう、今後もたゆまぬ努力を重ねていきたいと思います。

 皆様のご支援、ご協力をお願い致します。

国立研究開発法人科学技術振興機構 理事長
濵口道成

様々な経験と考えを持つ多くの人と協力しながら、
様々な問題に柔軟に対応して新しい未来を切り拓く
これがダイバーシティ推進室の目指すところです。

副理事 経営企画部ダイバーシティ推進室長 渡辺 美代子

 ダイバーシティという言葉は最近よく使われるようになってきました。10年前、当時私が仕事をしていた会社の職場でダイバーシティという言葉が出てきた際、ほとんどの人はその意味がわからなかったことを考えると、この10年でダイバーシティの必要性が強調されるようになってきたことが伺えます。

 ダイバーシティは日本語で多様性と訳されますが、なぜ最近このダイバーシティが必要とされているのでしょうか。近年、情報通信技術の発達と共に、メールやインターネットだけではなく、ソーシャル・ネットワーキング・サービス、いわゆるSNSなるものがほとんどの人の生活に入って来るようになりました。パソコンやスマートフォンを持っていれば、情報がほしい時にいつでも手に入れることができます。昔だったら海外の人に手紙を出して返事をもらえるのは早くて1ヶ月、今では思いついたらすぐに返事をもらうこともできます。

 いいことばかりかというとそうでもありません。こちらがほしい情報はすぐに入手できる一方、相手が自分に問いかけた疑問にいつまでも答えないでいると、すぐに対応できない人と判断されてそれ以降は無視されてしまうこともあります。これが個人の問題だったらまだしも、組織や国としての対応においても同じことが起こります。大きな組織や国レベルになるほど、ことは重大です。そんな場合、その組織にどれだけ多様な人がいるか、どれだけ多様な配慮や判断などの対応ができるかが重要となってきます。同じ経験をしてきて同じような考えを持つ人たちの組織では、その範囲を超えた問題にはすぐに対応ができません。ところが、色々な経験を積んで様々な考えを持つ人がいれば、多くの問題にも誰かが迅速に答えることができます。多様性は今のような時代だからこそ一層必要性が高まってきたのであり、しばらくはこの傾向がますます強くなることでしょう。

 多様性として女性の活躍はとても大切ですが、JSTのダイバーシティはこれに留まることはありません。様々な経験と考えを持つ多くの人と協力しながら、様々な問題に柔軟に対応して新しい未来を切り拓く、これがダイバーシティ推進室の目指すところです。JSTに関係する方、JSTとこれから関係を持つかもしれない方、是非、多くの方々と一緒に考え、新たな価値を創りだしていきたいと考えています。

副理事 ダイバーシティ推進室長
渡辺 美代子