メッセージ

国立研究開発法人 科学技術振興機構 ダイバーシティ推進監
東京大学大学院 情報学環 / 生産技術研究所 教授
大島 まり

 個々の人々が年齢・性別・国籍にとらわれず多様な専門性と価値観を活かし、斬新なアイデアを共有し、共創し、共に働く。以前にも増して、「ダイバーシティ(多様性)」の実現が科学技術イノベーションの強固な礎を築くうえで不可欠な条件となっています。

 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)は、科学技術イノベーション分野におけるダイバーシティを推進し、日本社会が直面する未来の課題に立ち向かい、国の競争力を強化するとともに、人々の心の豊かさを高めることを目指しています。

 現在、日本の科学技術イノベーション分野における喫緊の課題の一つとして、女性研究者の数の少なさが挙げられます。この点において、日本はOECD諸国の中で大きく遅れを取っており、女性の視点が不足している現状が、研究開発の方向性が画一的となる原因とも指摘され久しい状況です。

 私たちは、多様性の欠如が性別や年齢に終始する問題ではないことを認識しつつも、特に若手女性研究者に光を当て、彼らが活躍できる場を創出することを最優先事項と考えています。若手女性研究者の優れた業績を評価し、その貢献を讃えることで、彼らの活動の場を広げ、社会的認知を高めると共に、次世代に向けたロールモデルの顕在化を図っています。

 また、「出産・子育て・介護支援制度」を実施し、様々なライフイベントを迎える研究者が、研究活動と家庭生活を両立できる環境の醸成を推進しています。

 私たちと共に、全ての人々がその恩恵を享受できる研究開発の成果、すなわち真の科学技術イノベーションが創出される社会を築いていきましょう。

写真:大島 まり
大島 まり
1998年 東京大学生産技術研究所 講師、1999年 筑波大学・東京大学生産技術研究所 併任助教授、2000年から東京大学生産技術研究所 助教授を務め、2005年より現職。2022年 科学技術振興機構 ダイバーシティ推進監に就任。