CREST 研究チーム

研究課題名

セラミックスヘテロ層における界面電磁場制御と熱エネルギー利用

研究代表者 プロフィール

長尾 忠昭
長尾 忠昭
Tadaaki Nagao

1994年 早稲田大学大学院理工学研究科 博士後期課程、中退。1994年 早稲田大学各務記念材料技術研究所 助手。1994年 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻 助手。2000年 科学技術振興事業団さきがけ研究21(秩序と物性領域)研究者。2001年 東北大学金属材料研究所 助教授。2004年 物質・材料研究機構ナノマテリアル研究所 サブグループリーダ、2010年 物質・材料研究機構国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 グループリーダー。
専門分野:ナノ光学材料、表界面物理学
趣味:漕艇、自転車、釣り


研究メンバー

<研究代表者>
長尾 忠昭 (物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 グループリーダー)

<主たる共同研究者>
戸谷 剛 (北海道大学 大学院工学研究院 教授)

<研究参加者>
生田目 俊秀
(物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 ファウンドリ総括マネージャー)
石井 智 (物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 MANA研究者)
櫻井 篤 (新潟大学 大学院自然科学研究科 准教授)
近藤 良夫(日本ガイシ(株)産業プロセス事業部 サブマネージャー)

※所属・役職は、終了時点のものです。

研究内容紹介

赤外輻射吸収現象の理解とその制御技術の開発は、廃熱利用、地熱発電、産業用熱加工エネルギー、住宅冷暖房エネルギーの削減などと結び付き、地球規模でのCO2削減と新エネルギー開発を推進する上での最重要課題のひとつです。そこで、本研究課題ではセラミクス・ガラスのナノ薄膜をベースに、高い熱線遮断特性や熱吸収特性を持つコーティング材料、高効率な赤外線フィルタリング特性や輻射特性をもつ材料を開発するための学理・方法論を構築します。例えば、セラミクス、ガラス薄膜やその界面に発現するシートプラズモンと極性フォノンとの混成効果を利用し、これらが効率良く赤外電磁場と相互作用するようナノ界面と微細構造とを内包させた赤外電磁場応答材料を開発します。そして、これらを省エネ遮熱窓材や高効率ヒーター、熱センサー、熱電変換デバイス等へと応用するための指針や、実用化のための基盤技術の確立を進めます。元素戦略的な観点からの材料探索も進め、それらを用いた赤外波長選択性と高効率な熱輻射・吸収機能をもつ、新しい熱エネルギー変換材料・デバイスの創成に挑戦し、低炭素化社会実現に資するナノ材料工学の開拓を目指します。

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