HOME 研究代表者・研究課題 平成26年度採択 杉野目道紀
キラリティのスイッチングと増幅を特徴とす
る次世代キラル触媒システムの創製
互いを鏡に映した関係にある1対の分子を鏡像体と称し、鏡像体のそれぞれは生体中や集合体形成時に異なった作用を示します。このため、医薬品、農薬や機能材料の開発において、鏡像体のそれぞれを効率的かつ選択的に合成する方法の開発が求められています。本研究においては、右巻きと左巻きを自在に切り替えることのできるらせん高分子骨格をベースにした新しい触媒を開発し、必要に応じて望みの鏡像体を高い純度で作る分子技術を世界に先駆けて開発します。
図1 リモネンによる不斉増幅を伴うらせんキラリティ誘起
図2 水溶性PQXを用いた水中不斉反応
図1 スチレンの繰り返し不斉ヒドロシリル化反応ー玉尾酸化を利用した1-フェニルエタノールの不斉増幅
図2 キラル溶媒を不斉源とする不斉鈴木ー宮浦カップリング
図1 小角中性子散乱測定に基づく(R)-2-オクチルオキシ側鎖を有するPQXの構造
図2 アキラル側鎖を有するPQXへのキラル溶媒からの不斉転写による右および左巻らせん誘起
図1 キラリティスイッチングと不斉増幅を可能にするキラル高分子触媒のデザイン
図2 キラルゲストを不斉誘起に用いる高選択的不斉合成システム
図1:キラリティスイッチングと不斉増幅を可能にするキラル高分子触媒のデザイン
図2:低光学純度出発原料を用いる高選択的不斉合成システム