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研究領域運営にあたっての方針|Research Supervisor’s General Policy

機能・物性を創出して新産業を育成

「分子技術」に対比する言葉として「分子科学」がありますが、後者は分子および分子集合体の構造や物性を分子レベルで解明し、化学反応や分子の相互作用及びその本質を、理論と実験の両面から明らかにすることを目的とする学問です。従って、分子科学が与える知見、理解は「分子技術」を構築する上で基盤となるものです。すなわち、分子技術は従前の技術とは異なり、根源的な分子レベルで分析的に所望の機能・物性を創出し、新産業育成に結びつけ、今後の我が国の国力の源泉になるとともに、広く人類の福祉に貢献する先導的な取り組みです。本研究領域は、このような「分子技術」を総合的に研究開発します。

分子技術を我が国のNational Prideに

遠い将来を見据えたニーズと分子技術との間をシームレスに結びつけるのが本領域研究です。従って、社会的ニーズに沿って、現在の技術レベルでは達成出来ない「夢の目標」、例えば赤外線領域をも吸収する太陽電池や、1世紀以前に提案された佐吉電池等々の斬新な提案を掲げ、それぞれの研究テーマにおいて、従前の研究の延長とは一線を画し、まったく新規な研究プランを提案します。さらに、やれることをやるのではなく、やらなければならないことを遂行し、ひいては「分子技術」を我が国のNational Prideとし得る研究を進め、これによって、新たな付加価値産業を生み、人類の生存に益する持続可能社会を構築します。

ダイナミックな協働で達成する挑戦的研究

これらの課題を解決するために、本研究領域の実施に当たっては、学際的な研究推進を実現するために、CREST研究チーム間の連携や共同研究はもちろんのこと、さきがけ研究者等との連携などによる相乗効果を図るための研究会、シンポジウムなど、ダイナミックな運営形態を積極的に採用する予定です。協働によって初めて達成可能となるような挑戦的な提案を歓迎します。遠い将来を見据えたニーズだけでなく現場のニーズを具体的に提供頂く企業との密接な協働を特に重視しますが、原則としては研究課題にたいして企業の協働が望ましいと考えます。

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