2011.03.09更新

さきがけ数学塾(第3回)

多数の方にご参加いただき、ありがとうございました。
お蔭様を持ちまして、無事に終了いたしました。
第4回につきましては、詳細が決まり次第ご案内いたします。

変分法入門

〜幾何学と解析学の橋渡し。そして応用へ〜

 物理法則の多くは、「ある物理量の積分の値が極小となる状態」として表現することができます。これを「変分原理」と呼び、このような積分の極小値について研究する方法を「変分法」、研究課題を「変分問題」と呼びます。変分法は、純粋数学の理論としても、また、自然現象を記述し解明する方法としても重要であり、物理学、工学その他さまざまな分野へも応用されています。
 今回のさきがけ数学塾は、変分法をめぐる数学及び応用、数学と他分野の協働をテーマとします。具体的には、変分法の微分方程式への応用入門、幾何学的変分問題、変分法の物理学や工学への応用について、解析学、幾何学、物理学、工学の研究者が講義を行います。また、計算機を使った演習として、曲面についての変分問題の解を求めたり,そのグラフを描いたりします。
 多くの方のご参加をお待ちしています。

日時 : 2011年3月7日 (月) 13:00 〜 3月9日 (水) 12:00
場所 : JST三番町ビル1F会議室(東京都千代田区三番町) アクセスはこちら
受講対象: 学部3年生〜博士課程学生、研究員等
受講料 : 無 料
定 員 : 50名程度 ※
申込締切: 2011年2月25日 (金)  (できるだけ早めにお申し込みください)
問合せ : suugakujukumath.jst.go.jp

  ※希望者多数の場合は、会場の都合により受講いただけないこともありますので、予めご了承ください。

                ポスターはこちら


プログラム(予定)
7日(月) 12:30    受付開始
13:00〜13:30    あいさつ,注意事項の説明など
13:30〜16:00    変分法とその偏微分方程式への応用(岡山大学・大下承民)
16:10〜18:10    弾性体の変分原理とその工学問題への応用
 −オイラーの座屈理論とレイリーの共鳴理論−
 (大阪大学・垂水竜一)
18:30〜19:30    受講者の研究紹介
  (詳細は後日お知らせします。)
8日(火) 9:00〜11:00    パターン形成と相分離現象(岡山大学・大下承民)
11:20〜12:20    曲面の変分問題 --- 極小曲面論入門 --- I
 (九州大学・小磯深幸)
12:20〜13:30    昼食休憩
13:30〜16:00    曲面の変分問題 --- 極小曲面論入門 --- II
 (九州大学・小磯深幸)
16:20〜17:50    極小曲面を用いた量子ナノ構造(東北大学・藤田伸尚)
18:00〜18:30    曲面の変分問題の可視化
  (ソフトウェアのインストール,例の紹介)
18:50〜20:30    交流会(立食形式,自由参加)
9日(水) 9:00〜11:30    演習,受講生による発表,研究討議
  (曲面の変分問題の可視化,他)
11:30〜12:00    閉会のあいさつ,アンケート
12:00    解散