研究者・研究課題
代謝ストレスによる炎症の慢性化機構の解明
- 菅波 孝祥
- 名古屋大学 環境医学研究所 分子代謝医学分野 教授
研究概要
代謝ストレスによる炎症の慢性化機構の解明
動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸は、代表的な代謝ストレスであり、メタボリックシンドロームの病態基盤となる「脂肪の過剰蓄積」と「慢性炎症」を繋ぐ鍵分子です。すなわち、脂肪組織に蓄えきれない過剰な飽和脂肪酸が、血中を介して全身に作用し、様々な臓器の機能障害をもたらすと考えられます。本研究では、生体内における「飽和脂肪酸の流れ」に注目して、飽和脂肪酸により誘導される慢性炎症の分子機構を明らかにします。