研究者・研究課題
癌の転移前診断の確立と治療をめざして
- 平塚(中村) 佐千枝
- 東京女子医科大学 医学部 薬理学 准教授
研究概要
癌の転移前診断の確立と治療をめざして
癌の転移を防御することは、癌の根治をめざす上で必須です。癌には転移しやすい臓器があり、マウスの実験では、原発癌が発生増殖した時、転移前に転移予定先の臓器に転移に有利な土壌を作ることが明らかになってきました。しかし、ヒトにおいてこの現象が起きているのかどうかについては不明であるのが現状です。本研究では、癌を有する患者さんの臓器が、転移前に転移が起こりやすい炎症様状態になっているかを検討し、転移初期あるいはそれ以前の転移前診断の確立と防御を目指します。