HOME > シンポジウム > 『理論と実験の連携強化を目指したシンポジウム』
最終更新日:2012年2月9日
本研究領域は、持続可能な社会の構築のために解決すべき資源・エネルギー・環境問題に元素戦略を共通概念とする物質科学・物性科学の観点から取り組み、既存の延長線上にない、新しい特性や機能をもつ物質・材料の革新的機能の創出を目指しています。
広範な研究分野をカバーする本領域では、理論研究と実験研究との連携をより強固にする必要があると考えています。そこで本シンポジウムでは、理論・実験各々の現状と将来展望を把握するために本領域内外から元素戦略研究に精通した理論研究者および実験研究者をお招きし、
○ 理論研究が実験研究に求めていること、貢献できること
○ 実験研究が理論研究に求めていること、貢献できること
についてご講演いただきます。また、本領域の採択チームによるポスターセッションも予定しています。ポスター発表を通じて、今後の共同研究に繋がるような密な意見交換を行いたいと考えています。皆様の多数のご参加をお待ちしています。
本研究領域は、元素戦略を基軸とする物質・材料の革新的機能の創出を目指し、これまでに9課題を採択しました。「ネオジム磁石の高保磁化」、「完全レアメタルフリー鉄・コバルト磁性材料」、「異常原子価遷移金属材料」、「元素間融合による新金属材料」、「軽元素修飾エレクトロニクス材料」、「有機系エレクトロニクス材料」、「炭素材料の新機能」、「有機合成用鉄触媒」の8件は実験系で、理論系は「レアメタルフリー鉄鋼材料設計原理」の1件です。
バーチャル研究所としてのCREST研究領域としては広範な元素をカバーすると共に、テーマも金属系材料から軽元素・炭素材料から触媒開発まで幅広く、相乗効果によって良い成果が得られるものと期待しています。
更に理想的には、理論系を強化し、実験系と理論系の連携を促進したいと思っています。実験系チームでも多くはそれぞれに理論研究者との共同研究体制も組んでおられますが、本領域全体としては、幅広く物質デザインや機能解析などで多角的に他チームと共同研究をリードしてもらえるような理論チームの参画を願っています。
そのためには、理論と実験の研究者の密な情報交換の場を設定するのが効果的であろうと考え、今回のシンポジウムを企画いたしました。多くの研究者の参加をお願いします。このシンポジウムでの異分野交流を一つのきっかけとして、24年度公募における理論系研究者からの多くの提案を期待しています。また、現行のチームに理論系研究者が新たに参画し、体制強化を図ることも視野に入れています。これによって、革新的機能創出を目指す本領域の目的に合致したバランスのとれた複合・連携研究体制を作り上げていきたいと考えています。
2012年1月24日(火)10:00~18:40 (交流会 18:50~20:00)
シンポジウム参加費無料(交流会費:4,000円)
富士ソフトアキバプラザ5F アキバホール
〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町3
JR「秋葉原駅」中央改札口より徒歩2分
つくばエクスプレス線「秋葉原駅」A3改札口より徒歩1分
東京メトロ日比谷線「秋葉原駅」2番出口より徒歩3分
独立行政法人 科学技術振興機構
戦略研究推進部 グリーンイノベーショングループ
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