戦略的創造研究推進事業 二酸化炭素排出に資する革新的技術の創出
戦略的創造研究推進事業 二酸化炭素排出抑制に資する革新的技術の創出
研究領域の紹介
HOME研究領域の紹介 > 平成20年度研究総括の募集・選考・研究領域運営にあたっての方針、公募スケジュール
研究総括の募集・選考・研究領域運営にあたっての方針
 温室効果ガスの削減は、極めて重要な課題ですが、この領域が取り上げるのは、化石燃料由来の二酸化炭素の排出削減における革新的技術のみで、メタンや一酸化二窒素、さらにはフロン関係の削減は基本的に対象とはしません。  化石燃料由来の二酸化炭素排出の削減には、エネルギー供給側とエネルギー消費側の両側での協調的な努力が必要であることは当然のことですが、少なくとも初年度は、開発により多くの期間を要すること、現状の供給側の社会システムの変更にも超えるべきハードルが高いことを考慮し、エネルギー供給側の立場からの提案を優先したいと考えます。しかし、あくまでも消費側との協調が必要であるというスタンスを保持し、エネルギー消費側からの提案も充分に配慮したいと思います。
 エネルギー供給側の提案となると、先端光発電デバイス研究のような分野からバイオエネルギーの有効利用のような分野まで、非常に広い領域を包含します。しかし、環境研究として研究領域を構成するためには、各研究領域の代表者が、自らの研究の立ち位置を俯瞰的に把握し、その社会的な役割を充分に認識していることが重要であるため、いかに先端的・先鋭的な研究であっても、実社会との接点をしっかりと認識し、かつ記述している提案を、単なる先端科学的な色彩のみの研究よりも、優先して評価したいと考えます。このような考え方を優先する理由は、環境研究は、いかに要素的に優れたものであっても、社会的な受容が行われない限り普及が望めないという現実認識にあります。
 エネルギー消費側の研究についても同様な認識をもっており、技術的に突出した技術の必要性はもちろん極めて高いのですが、それを使用する一般市民が自然に受け入れるような技術であることも同時に求められます。
 すなわち、将来実用になるであろう「革新技術ポートフォリオ」を作ることも、本領域の目的だと考えております。このような基本的な認識に基づき、全研究チームには、一つのバーチャルラボの構成員であるという認識をもっていただき、お互いに、社会との接点をより深く認識しつつ、チームとして社会に一つのムーブメントを起こせるような副次的な効果にも期待するところが大です。
 研究の先端性と社会性・俯瞰性という異なった要素を同時に要求することになりますが、この領域のターゲットが2020〜30年には普及を始める可能性が高い技術の芽を創生することが目的であるため、とご理解をいただき、広い領域からの、また広い視野からの、革新的な技術開発を実現する優れた提案を求めます。
 研究シナリオ、マイルストーンの提示など、研究進捗の道筋、時間的進捗予測などが具体的にイメージできる形での申請を希望します。
公募選考スケジュール
公募期間 3/18〜5/13
選考期間 5月〜8月
・面接選考会 7/29(火)
採択発表 8/27(水)  URL:http://www.jst.go.jp/pr/info/info551/index.html