2016年3月
(海外調査報告書)科学技術・イノベーション動向報告~EU編~(2015年度版)/CRDS-FY2015-OR-04
エグゼクティブサマリー

 研究開発戦略センター海外動向ユニットでは、我が国の科学技術・研究開発・イノベーション戦略を検討する上で重要と思われる、諸外国の動向について調査・分析し、その結果を研究開発センター内外に「海外科学技術・イノベーション動向報告」として配信している。調査内容は、最新の科学技術・イノベーション政策動向・戦略・予算、研究開発助成機関のプログラム・予算、研究機関や大学の研究プログラム・研究動向などを主とした、科学技術・イノベーション全般の動向となっている。

 本書は、EUの科学技術・イノベーション政策について調査を実施し、取りまとめた報告書である。具体的には、以下の3つのことに取り組んでいる。①現在の政策の背景である科学技術情勢や歴史について説明すること、②現在の政策の全体像を示すこと、③現行の研究開発推進の取り組み(特に、2014~2020年を対象とした枠組みプログラムであるHorizon2020)について説明すること、である。

 各章の構成は以下のとおりである。まず、第1章では科学技術・イノベーション政策の背景として、EUの役割や科学技術・イノベーションへのインプット・アウトプットについて整理する。第2章では科学技術・イノベーション政策に関連する組織・制度について説明する。どのような組織が政策に関わり、どのようなプロセスで意思決定や資金配分が行われるかについて述べる。第3章ではEUの科学技術・イノベーション政策の歴史について触れる。

 第4章では、EUの科学技術・イノベーション政策の全体構造を説明する。それを受けて、第5章~第9章で、プログラムを通じた資金配分を伴う施策について説明する。まず、第5章~第6章で、最も中心的なHorizon2020について説明する。その後、第7章ではEUに特有な連携組織である「イニシアチブ」により推進される取り組みを説明する。第8章では原子力分野の枠組みプログラムであるEuratomについて、第9章ではEU域内の一人あたりGDPが相対的に低い地域を支援する欧州構造・投資基金について説明する。最後に第10章で、欧州委員会の政策には属さないものの、重要な取り組みに触れる。

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