2016年3月
(ワークショップ報告書)科学技術未来戦略ワークショップ報告書 分離工学イノベーション/CRDS-FY2015-WR-10
エグゼクティブサマリー

 本報告書は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)研究開発戦略センター(CRDS)が平成27年12月23日に開催した科学技術未来戦略ワークショップ(WS)「分離工学イノベーション」に関するものである。

 様々な対象混合物について、目的とする物質だけを取り出す/または不要物を取り除く等の分離操作を、従来に比して格段に低エネルギー且つ高精度におこなうことを目指して「分離工学イノベーション」を掲げ、分離に関する多様な科学技術の専門家間で議論を深めた。化学工学に代表される既存の学術体系によって構築されてきた分離プロセス・機能を、現代の科学技術・イノベーションの観点から、そして将来社会・産業の要請から捉え直し、異分野科学技術の連携・融合から得られる知識と技術によって革新する取り組みを検討した。必要となる科学技術・プロセス・システム、その開発を促進するための政策などの議論を行い、分離工学イノベーションの有効な研究開発戦略策定の一環となることを目指して開催したものである。ワークショップではまず、CRDSにおける調査・分析結果から得られた全体像、課題、研究開発戦略検討の仮説を提示し、その後に分離工学イノベーションへの期待、各技術的手法の最新動向や課題、重要ニーズに関する話題提供、最後に総合討論を行った。

 総合討論では、各分離対象によって求められるプロセス全体の最適化や、個々の分離技術の組合せ・複合化、実証試験設備の在り方、基礎科学データの不足やシミュレーター開発の必要性、研究環境面の課題、学協会の活性化や個々の学会を横断する議論・連携の必要性、産学連携の方策、セクター間での問題や情報の共有方法、そして社会システム・制度の在り方まで、多岐に渡った。

 本ワークショップの議論を踏まえてCRDSでは、今後国として重点的に推進すべき研究開発領域、具体的な研究開発課題、その推進方法の検討を含めて、戦略プロポーザルとして提言を発行した(戦略プロポーザルは2016年3月末発行)。

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