2013年10月
(ワークショップ報告書)革新的熱技術に関するワークショップ報告書/CRDS-FY2013-WR-04
エグゼクティブサマリー

現在のエネルギー技術体系は、燃料や素材が安く安定に入手できることを前提としたものである。しかしながら、2000 年代半ば以降の途上国の著しい経済発展による資源価格高騰、東日本大震災による福島第一原発事故、シェールガス革命等、エネルギーを取り巻く状況は大きく変わりつつあり、現在の技術体系も転換期を迎えている。当然のことながら、熱技術にも大きな革新が求められている。熱は、ほぼ全てのエネルギープロセスにおいて生じ、エネルギーの最終形態であるとともに、暖房・給湯、ならびに製造・加工プロセス等においては直接の需要として膨大な量が消費されている。すなわち、熱利用技術を高度化することは、エネルギー環境問題の解決はもちろんのこと、人類の全ての活動を向上させるための基盤であると言える。
 このような現状を背景に、独立行政法人科学技術振興機構(JST)研究開発戦略センター(CRDS)環境・エネルギーユニットでは、熱利用に関する研究開発の推進のあるべき姿について検討を行なっている。2013 年 6 月 29 日には検討の一環として「革新的熱技術に関するワークショップ」を開催した。本書は同ワークショップに関する記録である。 本ワークショップは、(1)熱利用技術とその研究の現状の課題、(2)重要性、新規性、進歩性に富む革新的なシーズ研究テーマ、(3)異分野からの人材の参画の方法等、について議論することを目的として開催された。科学的な先進性や独創性だけでなく、エネルギー供給解決や経済成長への貢献などを含めて、広い観点から議論を行った。

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