2012年12月
(ワークショップ報告書)科学技術未来戦略ワークショップ「再生可能エネルギーの輸送・貯蔵・利用に向けたエネルギーキャリアの基盤技術」報告書/CRDS-FY2012-WR-04
エグゼクティブサマリー

将来的な化石資源の逼迫に備えて、あるいは温暖化効果ガス排出削減のために、再生可能エネルギーの大幅導入が望まれる。しかし、風力や太陽光などの再生可能エネルギーは本質的に短長期的な時間変動を伴い、地球規模や国内規模においても偏在している。このため、わが国のエネルギー供給の相当部分を再生可能エネルギーに頼り、それらを定常安定的に利用しようとすれば、再生可能エネルギーを長期間大量に貯蔵することや、国外からも含め、長距離輸送することが必要となる。このような要請に応えるためには、再生可能エネルギーまたは再生可能エネルギー由来の電力をエネルギーキャリアとなる化学物質に変換して貯蔵・輸送 ・ 利用する方法が最も有力である。エネルギーキャリアとしては水素、アンモニア、有機ハイドライド、金属・金属酸化物などが考えられているが、それぞれ長所・短所がある。現在の科学技術では、再生可能エネルギーまたは再生可能エネルギーを基とした電力からエネルギーキャリアを生産する手法は限られており、多段階のプロセスを必要とするものが多い。また、エネルギーキャリアを電力や動力に変換する技術も未完成のものが多い。本ワークショップにおいては、再生可能エネルギーの大幅導入のために必要なエネルギーキャリアの生産、利用に関する科学技術に関する主要な研究課題について、専門家を招聘して講演を依頼し、戦略的に研究推進を行うべき重点課題について議論を行った。

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