2011年9月
(ワークショップ報告書)科学技術未来戦略ワークショップ報告書 ホメオダイナミクスの研究推進/CRDS-FY2011-WR-03
エグゼクティブサマリー

 独立行政法人 科学技術振興機構(JST)研究開発戦略センター(CRDS)では、日本における恒常性維持機構の解明にもとづく統合的な生命現象理解と医療技術の創出を目指した包括的な研究戦略の立案を行い、戦略プロポーザル「ホメオダイナミクス -恒常性の維持に関わる神経、免疫、内分泌の高次ネットワークの時空間的理解と制御-1)を発表した。報告書においては、恒常性高次ネットワークの時間の推移により変動する動的な恒常性維機構を「ホメオダイナミクス」と定義し、この解明に主眼をおいた統合的な研究開発の推進を提言した。
 「恒常性」は生命現象の基本原理の一つでありながら複雑な現象であり、主要な3つの制御システムである免疫系、内分泌系、脳神経系は、それぞれの専門研究分野に細分化されて、恒常性維持システムとしての統合的な理解と制御の研究は十分に進んでいない。それぞれの専門的基礎研究分野では、重要な制御因子(シグナル分子)や機能細胞が日本の研究者から報告されるなど、国際的に高い評価を受けている一方で、研究の統合による複雑系としてのホメオダイナミクスの研究は、これから発展していく可能性のある分野となっている。
 本報告書は、このホメオダイナミクス研究のトップダウン型推進方策を検討するためのワークショップの結果を纏めたものである。ワークショップでは、発生生物学、幹細胞学、内分泌学、免疫学、脳神経科学、臨床医学、数理生物学などの分野から外部有識者を招聘し、以下の項目について検討を行なった。
 ・「ホメオダイナミクス」に関連する要素研究の現状
 ・重要と思われる分野融合研究テーマ
 ・研究開発の推進上の課題ならびに対応策

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