2011年10月
(ワークショップ報告書)俯瞰ワークショップ「ライフサイエンス分野の俯瞰と重要研究領域」免疫、がん、発生、再生分野 検討報告書/CRDS-FY2011-WR-01
エグゼクティブサマリー

近年、疾患を対象とした研究において、基礎研究の成果を診断・治療法の開発に結びつける努力が一層強く求められている。とりわけ免疫分野、がん分野、発生・再生分野は、基礎研究と臨床研究の連携が益々重要となる研究分野である。これらの分野には個々に重篤な疾患が多数存在する一方、複合的な重要疾患も存在する。例として、免疫バランスの破綻は、様々な自己免疫疾患やアレルギー疾患、がんの発生等を誘発する。また、免疫細胞は造血幹細胞の分化により産生される一方で、その過程における異常により、白血病など血液がんが引き起こされる。このように、疾患の解明あるいはその制御を考えた場合、上記3分野が学術分野の枠を超えて連携して推進すべき課題が存在する。がんワクチンの開発などは、異分野の知見を共有し、活用することで疾患制御の課題解決を可能とする好例である。そこで、JST-CRDSでは、免疫分野、がん分野、発生・再生分野を統合的に俯瞰し、重要な研究領域の抽出を試みた。具体的には、各分野の全体像の把握(俯瞰)、分野固有の重要研究領域の選定、そして3分野統合分科会の開催による分野横断的課題の抽出を試みた。第1回統合分科会(2010年9月8日開催)では、各分野あるいは分野間にまたがる推進上の課題や重要研究領域案の抽出について、また第2回統合分科会(2011年5月25日開催)では、3分野共通の重要研究領域案の抽出に重点を置いて、議論・検討を実施した。

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