2011年3月
(ワークショップ報告書)俯瞰ワークショップ「ライフサイエンス分野の俯瞰と重要研究領域」「ゲノム・融合分野」検討報告書/CRDS-FY2010-WR-14
エグゼクティブサマリー

 独立行政法人科学技術振興機構(JST)研究開発戦略センター(CRDS)は、国が推進すべき研究開発を関連府省に対して提案することを目的に活動を行っている。研究開発の抽出には様々な方法が考えられるが、当センターでは研究分野の全体像を把握し、各国の動向や社会ニーズ等を踏まえる俯瞰の視点から重要領域を選定している。
 ライフサイエンスはゲノムを中心とした分子レベルの研究から、細胞、器官、個体、環境まで多様な研究開発が包含される。そのため、CRDS では俯瞰という観点から、当該分野を1.ゲノム・融合分野 2.発生・再生 3.がん 4.免疫 5.脳・神経 6.健康・医療 7.グリーン技術の7 分野に分類し、各分野の研究動向を中心に詳細な調査を行ってい重要領域を選定した。本報告書は1.の「ゲノム・融合」分野の俯瞰と重要領域に関する検討結果をまとめたものである。
 一連の検討を通して、ゲノム科学研究がもたらす「情報」の解析、制御、疾患治療への展開、さらにはシステムとしての生命機能の理解や合成という、それぞれのカテゴリーの研究成果の循環による新たな研究開発を促進させることの重要性が確認された。また、上記研究開発の推進体制整備に伴う課題についても検討が行われ、研究者コミュニティが継続してこのような課題解決に向けた問題意識の共有と議論を持つことの重要性が確認された。今後は本報告書で述べられたゲノム科学の発展に向けたあるべき姿について、個々の重要研究領域案への研究開発投資や推進体制整備上の課題解決に向けた提言を通して、新成長戦略、第四期科学技術基本政策等の科学技術関連施策においてそれらの実現を目指していく。

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