2010年3月
(ワークショップ報告書)フィールドにおける植物の環境応答機構と育種技術/CRDS-FY2009-WR-11
エグゼクティブサマリー

「緑の革命」に代表される育種や栽培技術を基盤とした穀物の大量増産への取り組みは、貧困と飢餓の解消に一定の効果を与えた。一方、これらの技術は、エネルギーや化学肥料等を大量に投入する農法でもあったことから、資源消費や土壌における生物多様性の損失等の新たな課題が生じる要因にもなった。このような背景から(独)科学技術振興機構研究開発戦略センター(JST/CRDS)では、資源少消費型の持続可能な農業を模索するため、近年のライフサイエンス研究の成果である植物の分子生物学的知見を活用し、新しい植物生産技術の確立に資する研究開発を検討することとした。「フィールドにおける植物の環境応答機構と育種技術」とは、環境に適応した作物をゲノムレベルから設計するための研究開発で、資源消費量を低減させた持続的な植物生産に寄与することが期待される。本ワークショップでは、このような課題設定の下に、生理学、育種学、生態学、計算科学等の学術分野や民間企業等の研究開発担当者を一堂に会し、研究および研究推進上の課題について検討を行った。その結果、当該領域においては異分野間の研究者のインタラクション等、研究システム面での課題と、実験室の成果のフィールド展開等、研究面での問題が明らかになった。

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