2009年3月
(ワークショップ報告書)俯瞰ワークショップ 「ライフサイエンス分野の俯瞰と重要研究領域」 報告書/CRDS-FY2008-WR-14
エグゼクティブサマリー

 本報告書は、平成20年9月に開催したライフサイエンスの俯瞰ワークショップの結果を取りまとめたものである。平成20年9月に実施した俯瞰ワークショップにおいては、金澤一郎日本学術会議会長にコーディネータを委ね、中長期的な方向性をも考察しつつ、今後3ヶ年以内に国が着手すべき重要研究領域の抽出を目的として、ゲノム・機能分子、脳神経、発生・再生、免疫、がん、植物科学の6分野、及びライフサイエンスの融合分野で最先端の研究開発を行っている研究者17名の参加のもとに開催された。ワークショップでは上記7分野を中心にライフサイエンスを俯瞰し、それらの動向を表す従来の俯瞰マップ(2006年作成)を改訂した。また、重要研究動向をレビューし、今後推進すべき重要研究領域の議論を行った。さらに、社会ビジョン、社会ニーズからみたライフサイエンス研究のあり方を生命倫理の観点等からも検討した。
 ワークショップの議論を通じて、第一にヒト・ゲノムの解析が完了し、ライフサイエンスの科学としての基礎が固まりつつある現状が議論され、21世紀はライフサイエンスが重要な科学になることが再確認された。一方、ゲノムによる基礎固めができたことから従来の学問分野の革新は不可避であり、分野融合や新しい技術・ツールの導入を推進する重要性も確認された。それと同時に、科学研究に終始することなく社会のための科学技術として実用化・産業化のプロセスの強化も必要であり社会ビジョンの実現までの中長期的な道筋を見通す広い視野と人文社会科学の観点を取り入れたシーズの抽出の重要性が指摘された。 上記の議論を踏まえて、ライフサイエンスユニットでは下記の10の重要研究領域を抽出し、それらの戦略スコープを策定した。

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