2009年3月
(ワークショップ報告書)科学技術未来戦略ワークショップ 安全・品質を担保するための食成分・機能情報の定量化 ~10年後の消費社会へ向けて~ 報告書/CRDS-FY2008-WR-06
エグゼクティブサマリー

 本報告書は、(独)科学技術振興機構(JST) 研究開発戦略センター(CRDS)が平成20 年12 月26 日に開催したワークショップ「安全・品質を担保するための食成分・機能情報の定量化」の結果をまとめたものである。本ワークショップは、食品の安全性や品質の科学的な担保、付加価値の高い食品の安定的供給技術、およびそれらを実現するために取り組むべき具体的な研究開発課題を抽出することを目的に開催された。現在、わが国の食料自給率は40%(2007 年)と先進国中最低の水準にあり、膨大な量の食料を諸外国より輸入せざるを得ない状況となっている。これらの食品は、海外で栽培・加工され様々な流通経路を経て食卓に並べられているが、昨今の毒物や異物等の食品への混入事件を鑑みると、真に安全性や機能性を担保するためには、生産から供給の各工程における食の安全・品質情報の迅速な検出が不可欠になると考えられる。また、機能性食品や健康食品の市場は拡大の一途を辿り、これにともなう健康被害が社会問題化している。これらは、食品に含有される機能性成分の効果判定技術が未熟であること、即ち食品が人体へ及ぼす正負両面の「機能」について、科学的な理解が進んでいないことに起因していると考えられる。このような背景を踏まえワークショップでは、食品情報の定量化という概念の下に、「食の感性科学・工学」、「食成分の生理機能解析」、「農畜水産物・食品のリスク評価・管理技術」の3つを検討テーマとして選定し、当該分野の有識者により重要な技術や研究開発課題等について議論を行った。

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