2008年11月
(ワークショップ報告書)科学技術未来戦略ワークショップ「自然エネルギーの有効利用~材料からのアプローチ~」微生物を利用したバイオ燃料生産基盤技術 報告書/CRDS-FY2008-WR-03
エグゼクティブサマリー

当センターでは、2007年秋より洞爺湖サミット(2008年7月6日開催)に向けて戦略提言をすべく横断的プロジェクト「GIES(Global Innovation EcoSystem)プロジェクト」を発進させ、2008年3月1日に「戦略提言」として中長期の重点課題を報告書にまとめた。本報告書中の一つの提言において、地球規模的課題を解決し低炭素社会を実現するために「自然エネルギーの有効活用」は不可欠であり、特に日本の先端技術力を生かした太陽光発電、太陽光水素生成、非食料系バイオマス(陸生、水生・海生)が重要課題であるとの指摘を行っている。今回のワークショップは、戦略提言中の非食料系バイオマスについてさらに精査し、「バイオマスの有効活用」としてより具体的な戦略提案を行うために開催されたものである。非食料系バイオ燃料の研究開発については、現在、陸に生息する植物のセルロース利用に主眼を置いた技術開発が国内各府省で盛んに取り組まれている。これらはほとんど基礎研究のフェーズが終了し、生産技術、言い換えればコスト問題に重心が移り始めている。一方、バイオマス資源として、陸生以外の植物、例えば水生植物等に目を転じると、我が国は海洋国家でありながら系統的な研究開発がほとんど行われていない状況である。そこでワークショップでは、議論の中心を水生・海生バイオマスに据え、1.日本が確実に牽引できる先端技術はどの分野であるか、2.技術を国際的に展開できるか、3.公的資金の導入が必要か、などを視点にして中長期の課題抽出を試みた。とくに、より科学的な視点で燃料生産システムを捉え、従来にない新しい燃料生産のコンセプト確立を目指すため、敢えて陸生バイオマスもスコープから除外しなかった。

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