2008年3月
(ワークショップ報告書)分野融合フォーラム -生命システムの大局的な状態を測り、解析し、操ることにチャレンジする- 報告書/CRDS-FY2007-WR-20
エグゼクティブサマリー

ライフサイエンスと他の学問分野との融合によって新しい知識や技術・ツールがもたらされ、新しい研究の潮流や具体的な研究領域・分野を生み出す研究の萌芽を明らかにするため、昨年度に引き続き、「分野融合フォーラム」を開催した。生命体の基本単位である細胞は酵素やDNA などの生体分子、ゴルジ体、ライソソームなどの膜様体、ミトコンドリアや核などの細胞内小器官など様々な構造体の集合として存在している。細胞が生きている状態ではそれらは常にゆらぎ、混沌とした状態にある。しかしながら、このようなゆらぎと混沌としか捉えられていない状態の総体として、ある細胞機能が発揮されてくる。ここでは、このような状態の総和としてあたり全体から醸し出される雰囲気を細胞の「気分」として表現することとしているが、分子や組織・器官など各階層においても同様に、それぞれの「気分」を表現することができる。
 すでに、分子レベルでのゆらぎとその機能に関しては、かなり厳密な研究がなされている。今後、さらに1 分子計測など厳密な計測と理論をベースに、細胞、組織・器官、個体と階層を越えた科学として扱えるようにすることが重要になると考えられる。
 以上のような観点から、今回のフォーラムのテーマを「分野融合フォーラム-生命システムの大局的な状態を測り、解析し、操ることにチャレンジする-」は生命システムの“気分”を解明し、理解する研究を対象に、今後重要となる研究分野とその推進方策を検討した。

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