2007年12月
(ワークショップ報告書)科学技術の未来を展望する戦略ワークショップ「低分子量化合物による生態機能制御」報告書/CRDS-FY2007-WR-11
エグゼクティブサマリー

研究開発戦略センター(CRDS)は、国のファンディングの対象とすべき新しい技術開発を志向した研究領域の一つとして「低分子量化合物による生体機能制御」領域を抽出した。本領域は、低分子量化合物による細胞やタンパク質の挙動を解析することにより、医薬品のリード化合物(非臨床試験に用いられる薬理活性のある分子量2000未満の化合物)を創出することを目的とした創薬研究である。このような医薬品のリード化合物の創出を目的とする開発研究は、2001年のヒトゲノム解読の完了により大きな転換期を向かえた。すなわち、解読された遺伝子情報に基づいた創薬ターゲットの同定とハイスループットスクリーニングによる候補化合物の絞り込みが研究の主流となり、疾患ターゲット分子とアッセイ用化合物の「量」を競い合う研究が世界各地で展開された。本ワークショップは、5年〜10年先を見据えて国のファンディディングによるリード化合物の創出を目的とした創薬に関する研究開発戦略を産官学の研究者により検討を行うことを目的として開催された。この目的を達成するために、ワークショップにおいては、当該領域の研究の現状を俯瞰した上で、重要な研究課題を抽出し、その研究推進方法を時間軸まで含めて検討することとした。 ワークショップは平成19年9月10日(月)に開催された。セッションを「本領域に投資する意義」、「具体的な研究開発課題」、「研究開発の推進方策」、の3部構成とし、杉浦幸雄教授(同志社女子大学薬学部)の元、当該分野の第一線で活躍している17名の有識者により討議を行った。

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