2007年3月
(ワークショップ報告書)分野融合フォーラム 伝統工芸と科学技術 報告書/CRDS-FY2006-WR-18
エグゼクティブサマリー

 科学技術振興機構研究開発戦略センター(JST/CRDS)では、科学技術と人文科学、社会科学との境界が曖昧となっている現状の下、未来へ向かう新たな研究フロンティアは何か、既存の分野にとらわれず自由で闊達な発想を駆使して議論を行う「分野融合フォーラム」を実施する。
 今回のテーマである「伝統工芸と科学技術-故きをもって新しきを知る・自然に根ざした伝統工芸と科学技術の『場(Interaction Fields)』の構築-」においては、伝統工芸や文化、人に感動を与える芸術の中に「暗黙知」として埋め込まれている原理・摂理を科学技術によって「形式知」に変換することにより、イノベーション創出に向けた新しい科学技術分野の萌芽の可能性を探るとともに、将来的に「伝産学官連携」(伝統工芸産業と大学、国及び地方公共団体、産業界との有機的な連携)推進からのイノベーション創出による個性と特色ある知識社会の実現を目指す「場(Interaction Fields)」を構築する。
 また、経済財政諮問会議がとりまとめた「日本21 世紀ビジョン」(2005 年4月)においては、我が国の競争力強化のための「伝統資源の活用」として、ものづくりにおける「熟(こな)れの技」や伝統文化に築かれたコンテンツの戦略的活用が基本戦略として掲げられており、第3期科学技術基本計画においても、「科学技術の活用に関わる人文・社会科学の優れた成果は製造業等の高付加価値化に寄与することが期待されることから、イノベーション促進に必要な人文・社会科学の振興と自然科学との知の統合に配慮する。」とされている。

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