2007年3月
(ワークショップ報告書)マイクロドージング・分子イメージング ミニワークショップ報告書/CRDS-FY2006-WR-12
エグゼクティブサマリー

JST 研究開発戦略センター,井村グループ(「臨床医学」グループ)では,日本におけるトランスレーショナルリサーチの各段階に存在する様々な隘路を解決し,より迅速かつ効率的に,治療レベルの向上と標準化を実現する目的のために,「統合的迅速臨床研究(Integrative Celerity Research, ICR)」という新しい研究開発手法を提唱している。ICR とは,臨床研究を始めるに当たって目標を明確に設定し,全体を見通して,必要な各ステップを可能な限り統合的(integrative)に,かつ迅速(celerity)に実施する臨床研究全体を言う。従来のトランスレーショナルリサーチ(TR)が基礎研究から臨床研究の早い段階までを指すことが多いのに対して,ICR は臨床研究の全段階を指しており,実用化を重視していることを特徴とする。ICR は従来の基礎研究から前臨床研究,臨床研究(フェーズ1から3)を経て実用化される時系列的システムを抜本的に改革して,我が国のライフサイエンスにおける研究成果を効率よく実用化するための,新しい臨床研究の概念である。臨床研究における研究開発の対象としては大きく分けて,創薬,医療機器開発,医療技術開発(再生医療などを含む)の3つの流れがある。従って,それぞれについてその特色と固有の問題を踏まえた推進策を講じる必要がある。この中でもとくに創薬の流れに関して,本ミニワークショップが開催され,その問題の検討がおこなわれ,その結果が本報告書としてまとめられた。

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