2005年7月
(ワークショップ報告書)脳・神経科学 報告書/CRDS-FY2005-WR-07
エグゼクティブサマリー

 研究開発戦略センター江口グループがおこなったライフサイエンス研究分野の俯瞰作業の結果、重要な研究領域の一つとして脳・神経科学領域が抽出された。脳・神経科学領域は、分子から、細胞、神経回路、個体、社会といった異なる階層の現象が相互に強く関連する研究領域であり、特に近年、「人間とは」、「心とは」といった根源的な問いに対する概念を構築する上でも、遺伝子や環境要因の脳機能に関する研究成果が重要な視点を与えるようになってきている。また、高齢化社会への移行に伴う認知症等の問題や、社会環境の急変と精神疾患との関連等、国民生活に密接に関連した重要課題が数多く存在する。一方で、脳・神経科学研究を進めるにあたり、様々なレベルでの測定技術、操作技術が必要とされ、また、複雑な現象の解析手法が求められている。このような階層的、融合的研究からなる広範な当該領域全般について精査するため、「科学技術の未来を展望する戦略ワークショップ」の開催を企画した。
 研究開発戦略センターにおいては、「科学技術の未来を展望するワークショップ」は多様な視点から科学技術の未来を展望し、我が国の今後の重要な研究戦略とその推進方策を明らかにすることを目的としている。本ワークショップでは、脳・神経科学分野を中心として発展しつつある幅広い研究領域における重要な課題を明らかにし、我が国の研究のポテンシャルをさらに高め、その成果が社会により一層活かされる研究戦略提案を作成するに当たり、当該領域の専門家の視点から展望、問題点、解決策等について議論を行った。

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