2018年3月
(調査報告書)「科学技術イノベーション政策の科学」のコアコンテンツ作成に向けた国内外教育研究プログラム調査/CRDS-FY2017-RR-03
エグゼクティブサマリー

 2011年に開始された文部科学省「科学技術イノベーション政策における『政策のための科学』推進事業」(以下ではSciREX事業と表記)は、2016年から事業の第2フェーズを迎えた。
 国立研究開発法人科学技術振興機構研究開発戦略センター(JST-CRDS)は、事業開始以前より「科学技術イノベーション政策の科学」の国内外の取組について調査を行ない、我が国に必要な取組は何か戦略提言として取りまとめ、これがSciREX事業の骨組みとして実現化された。事業開始後においても、関連する海外情報の収集や、「科学技術イノベーション政策の科学」の俯瞰・構造化に向けた取組に関して検討を進めてきた。
 そこで本稿では、SciREX事業の中核的拠点機能としての役割を果たす政策研究大学院大学科学技術イノベーション政策研究センターと共同でJST-CRDSが取り組む、「科学技術イノベーション政策の科学」の構造化及びコアコンテンツ作成の取組について紹介する。ここでコアコンテンツとは、「科学技術イノベーション政策の科学」が対象とする研究領域全体を俯瞰した上で、その構成要素の概要をまとめたものと定義する。コアコンテンツを関係者と共同で作成し共有することを起点として、コアカリキュラムの授業科目の構成について確立することが最終的な狙いである。一方、日本の拠点大学の各プログラムがどのような特徴を持っており、世界的に見てどのような位置を占めているのかという「相対的な」観点からの分析も、このコアコンテンツ作成に必要という考えから、科学技術イノベーション政策のための科学関連の海外教育機関のシラバス収集も行うに至った。
 本稿では特に、これまでのコアコンテンツ導出までの経緯及び、そのための基盤的調査として並行して行なった国内外の関連教育プログラムの調査について焦点をあてる。第2章と第3章では、コアコンテンツ作成までの経緯として、SciREX事業に関わる関係者が共有すべき「サイエンス・クエスチョン」の導出についての議論をまとめる。第4章では、科学技術イノベーション政策のための科学関連の国内外の教育プログラムの資料収集についての報告を行ない、最後に、今後の展望について述べる。
 また収集した各大学のプログラムについてのシラバスはデータとしての活用される価値もあることから、別冊の資料編としてまとめた。

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