2008年6月
(戦略プロポーザル)希薄分散エネルギー活用技術/CRDS-FY2008-SP-01
エグゼクティブサマリー

「希薄分散エネルギー活用技術」とは、いたるところに分散しているが、これまで利用されていなかった希薄なエネルギー(例えば:電磁波、室内人工光、体温、廃熱、人体動作、自然振動等)を、利用しやすい電気エネルギーに変換し、電力として活用する技術である。
希薄分散エネルギーは一般に微弱且つ不安定であるため、安定した電気エネルギーへの変換が難しく、また得られた微弱電力で駆動できるような素子や機器もなかったため、これまではあまり注目されてこなかった。しかし、最近の半導体デバイスの低消費電力化の進展により、微弱電力でも駆動できる素子が開発され、希薄分散エネルギーの活用が現実味を帯びてきた。
希薄分散エネルギー活用技術は、エネルギー変換技術・変換用材料技術、エネルギー蓄積技術、エネルギー送受信技術、システム制御技術、低消費電力回路技術、パッケージング技術等からなる。これらの技術は、現状では、希薄分散エネルギーの持つ、微弱且つ不安定という特徴に充分対応は出来ておらず、特にエネルギー変換材料技術までを含むエネルギー変換技術は未確立な分野であり、多くの基礎的技術課題を抱えている。現状は、大学を中心として個別に研究がなされ、我が国の技術レベルは世界的にも高いが、希薄分散エネルギー活用技術の基礎技術確立のためには、これらの研究を継続するだけでは不十分であり、更なる取り組みが必要である。
研究開発課題は大きく分けて以下の二つである。

■ 希薄分散エネルギー活用技術を構成する各要素技術(エネルギー変換技術・変換用材料技術、エネルギー蓄積技術、エネルギー送受信技術、システム制御技術、低消費電力回路技術、パッケージング技術等)の基礎研究。
■ 具体的応用を考慮した希薄分散エネルギー変換技術の適用方法、応用システムの開発

これら課題は、主に大学と独法研究所の、各種エネルギー変換技術研究者から構成されるサブチームと、この各サブチーム全体を横断的にカバーする、共通技術(エネルギー蓄積技術、エネルギー送受信技術、システム制御技術、低消費電力回路技術、パッケージング技術)等の研究者から構成される共通技術チームにより、基礎研究と具体的応用を考慮した応用研究に取り組む。

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