2008年3月
(戦略プロポーザル)脳情報双方向活用技術/CRDS-FY2007-SP-17
エグゼクティブサマリー

本提案における脳情報双方向活用技術(interactive brain information technology:IBIT)では、体が障害を受けることで弱まったり消失した感覚の回復を、脳の活動に伴う信号を外部に出力し、外界の情報を脳に入力するといった双方向の情報のやり取りにより、実現するための技術開発を目的とする。

そのためには、

1)脳からの信号の検出
2)信号からの情報の解析
3)抽出情報による外部機器等の制御
4)脳への情報のフィードバック技術
5)脳の可塑的変化

の各要素技術を確立しそれらを統合した技術開発を行う。

上記技術基盤の確立は、障害により失われたヒトの機能を支援あるいは回復させるのみに留まらず、通常では実現できないような多自由度な運動や無意識のうちに判断されているような脳活動を利用する技術の基盤としても期待できる。

本提案の研究開発を実施することにより、一つには障害を持つ方の活動を支援する技術として生活の質(QOL)の向上に資することが期待され、一方では、脳機能解明における大きなブレークスルーを提供する。脳の中で情報がどのように符号化されているのか、またそれをどのように活用しているのかという、脳の作動原理そのものに迫るものである。

本研究領域は非常に幅広い領域を包含する融合領域を形成することと、そこから応用研究や社会への技術の展開などで様々なアプリケーションとして、異なる開発フェーズが平行して進行することが必要であることから、基礎研究としてこの研究開発全体を見る組織としては、現状では文部科学省科学技術・学術審議会の研究計画・評価分科会及び学術分科会学術研究推進部会の下に設置された脳科学委員会が該当し、この委員会の下に長期的な運営が実施されることが適当であると考えられる。

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