2006年7月
(戦略プロポーザル)認知ゲノム  -脳の個性の理解と活用-/CRDS-FY2006-SP-03
エグゼクティブサマリー

「ひきこもり」や「切れやすい」といった現象の増加、また、認知症、自閉症、統合失調症、うつ病などの精神神経疾患は、今後ますます顕在化する社会問題である。これらの症状は、いずれも人の脳内活動の結果現れてくるものであり、問題の本質を解明し、解決するには一人ひとりの脳の差異(脳の個性)が生じる仕組みを明らかにすることが有効である。

本戦略プログラム「認知ゲノム」は、従来のゲノム研究と脳イメージング研究の融合を促進することで、これまで注意の払われなかった個体の行動のゆらぎや個体間の行動様式の違いなどの脳の個性を解明することを目指す。

具体的にはモデル動物等を用いた実験系を組み合わせ、主に以下の研究課題を挙げる。

1.「認知」に関与するバイオマーカーの探索・同定
2.「認知」の機能に必要なマーカーの探索・同定
3.バイオマーカー発現の検証モデル作成

本研究より得られる認知に関与するバイオマーカーや種々の解析技術といった成果は、現在はもとより将来的に社会的重要性が増加する“こころ”に関する問題や“精神神経疾患”などの問題の解決に寄与することから、早期取り組みが望まれる。

PDFダウンロード

関連報告書